夏の一番のレース。札幌記念。実は2年連続、的中させているレースなのですが、ここ2年はスーパーGⅡと呼べれるほど、メンバーが充実しています。何が来てもかしくないというレベルの高いメンバーが揃っています。この1戦を交えて、秋の天皇賞に向かう馬が多いと感じます。定量戦ということもあり、G1馬やGⅡ馬やそういうレースの常連馬が出走してきます。今年もハイレベルで、楽しみなレースなのですが…とはいえ、最近、重賞を全然当てられていない・・・。遡ると7月9日のプロキオンステークス以降、負け続き…ひとつは大魔神の馬が2回も馬券内に来ているので、それは仕方がない!絶対に買わないのだから…とはいえ、はずれすぎだろ!考えすぎかなと思ったりもします。意外な馬が来ているというわけではないのですが、何だか、人気馬を買っていなくてはずれるという、穴馬はちゃんと抑えているのに。詰めが甘いという感じですね。抑えるところは抑えないと馬券にはなりません。今年の札幌記念は川田騎手、横山和生騎手の騎乗が神騎乗でした。川田騎手は良くあるのですが、横山和生騎手の騎乗は見事でした。驚きました。戦略性と、計画性が見えますし、お見事です。横山和生騎手、年々、技術が上手くなっている…成長している感じですね。これで、良い馬に巡り合えれば、もっと勝ち星は増えてくると感じます。弟の横山武史はひらめき型で思い切りが良いですが、横山和生は戦略性がある、努力型という感じがしますね。4年前は凡庸な騎手だと思っていたのですが、毎年、毎年、バージョンアップして、覚醒している感がエグイです。川田騎手のような乗り方が出来る騎手がここにもいたんだ!できるなら、最初から言ってくれよ!という想いですね。あとは、今年の3歳馬、特に牡馬は例年よりも弱いというレッテルを信じていた感があるのは凄く反省しています。先週のレースでは古馬に交じって、三歳馬が多く出走してきています。斤量分は割り引いても、例年と同じぐらい馬券内に来ている感じがしています。昨年の3歳馬が強かったので、見劣りはしますが、それでも、そこまでレベルは低くない。今後の3歳馬はちょっと注意して見ていかないといけないなと感じました。思い込みはダメですね。思い込みで、初めから消していては取れる馬券も逃すことになります。そういうことを感じた先週のレースでした。それでは、レース回顧をしていきます。

 

 

 小倉 北九州記念GⅢ。 芝1200 ハンデ戦 18頭 晴 良馬場 クッション値 8.8

 

 

 このレースはメンバー的にも団栗の背比べという感じで、しかもハンデ戦。なかなか荒れそうで、面白そうなレースになりそうです。意外な馬が来るので、そういう穴馬を拾いたいレースです。小倉は晴れ続きなのに、クッション値が低めです。こうなると差しも届きやすいのですが、どうでしょう。開幕2週目なので、やはり、内枠有利、前有利の展開は変わりません。そこにどの馬を当てはめていくかが勝負のカギです。逃げるのを想定している馬は何ともいて、逃げれた馬が馬券内には来るというレースです。どの馬が逃げ切れるのかはなかなか判断しずらいですね。逃げ候補として③スティックス、⑫テイエムスパーダ、⑮ジャスパークローネ、⑱モズメイメイが挙げられます。これは出が早い馬。ここに尽きるので、勘しかないような気はします。ただ、⑱モズメイメイは前走がロケットスタートでしたが、今回があるとは限りません。⑫テイエムスパーダも出が悪い。そうなると、⑮ジャスパークローネが順当かという感じですね。その後ろに⑨ママコチャがつくでしょうから、あとは前がやり合って、超ハイペースになった時に、追いう馬さんが突っ込んでくる展開でしょう。追いう馬さんも何とかセレクトしないといけません。あとは小倉巧者も押さえないといけないので、なかなか難関なレースになりましたね。

 

 予想

 

 ◎ ⑮ ジャスパークローネ

 〇 ⑨ ママコチャ

 ▲ ④ サンキューユウガ

 △ ⑯ スマートリアン

 △ ② ボンボヤージ

 △ ⑤ エナジーグラン

 △ ⑰ シゲルピンクルビー

 

 ⑮ジャスパークローネは逃げれたら、この馬はしぶとい。団野騎手も小倉は得意ですし、調教も良かった。ここは馬券名に入るとみました。⑨ママコチャは先団に入れる馬なので、先行抜け出しはできると考えました。④サンキューユーガも出が良くて、前に目につけれれば、しぶとく粘り込みそう。ブリンカーを付けて馬が変わった点、調教が良かったので、そこも買い材料。⑯スマートリアンは後ろからの競馬ですが、果たして届くかは微妙ですし、柴田善臣も不安材料。ただ差して来る追い馬さんはこの馬だと考えました。②ボンボヤージは小倉でしか走らない馬。昨年も1着ですし、昨年と同様に内枠で、これは一発があるかも。⑤エナジーグランも小倉巧者。小倉1200は良い成績ですし、調教も良かったので、狙ってみたいです。⑮シゲルピンクルビーは昔から好きな馬。で、ずっと不調でしたが、今回の追い切りが抜群でした。ここは一変があっても良さげかなと。⑱モズメイメイは逃げない競馬だと、ダメであると判断。外枠でロケットスタートがないと難しい。今回はないとみて消しました。⑬デュガは後方から行く馬ですが、届かないと推察。馬場がある程度、重い方が良いかなと思い消しました。

 

 

 結果

 

 逃げたのはポンと飛び出した、⑮ジャスパークローネ。⑱ママコチャも出足は良かったのですが、その後のスピードについていけずに3番手。二番手には③スティックス。その後ろに、⑫テイエムスパーダという展開。⑭ロンドンプランは最後方。この時点で無理でしょう。④サンキューユウガが中団当たりで、出負けした感じ。これでは難しい。前半、32秒と速いペースですが、ペースは最後まで緩みません。⑮ジャスパークローネが逃げる、逃げる。それを内からするすると、①ストーンリッジが伸びてくる。その後を⑨ママコチャも伸びてきます。大外から⑯スマートリアンも追い上げてきますが…結果 1着、⑮ ジャスパークローネ。2着、⑨ ママコチャ。3着、① ストーンリッジ 3連複配当 16,910円。①ストーンリッジが来たか…内枠有利とはいえ、この馬が来たのは悔しい限り。ただ、このレースは凄く難しかったです。⑮ジャスパークローネを軸にして買っていても、①ストーンリッジは拾えていないでしょう。で、4着の⑯スマートリアン。柴田善臣、ガシガシ追えないね。もっと追える騎手なら、①ストーンリッジは差せていたはず。やはり年齢差か・・・とにかく、またまた重賞は敗退です。

 

 

 札幌 札幌記念GⅡ 芝2000 定量戦 15頭 晴 稍重 クッション値7.6

 

 

 スーパーGⅡと呼ばれる札幌記念。メンバーがいかつい・・・G1馬やG1常連馬、馬券内に来る馬など、多数います。ただ、問題なのはこのレースはあくまでもたたき台で、秋が本番という仕上げをしてくる馬がいること。能力値よりも仕上げてきている馬、調子が良い馬を狙うのが良いと考えました。ですから、調教が良くない馬は実績馬であっても消すという覚悟。札幌記念は滅多に荒れないレースでもありますので、堅く収まることから、馬券も点数を絞るということが必要であると考えました。買いたい馬がいても、調教で決めようと考えています。展開としては逃げ候補がいるものの、内を引いた⑤ジャックドールが優勢でしょう。昨年の勝ち馬でもありますし、洋芝適性もあります。あとは内を取れる②ウインマリリンが有力。どのくらいのペースになるかはわかりませんが、⑤ジャックドールの馬券内はあると考えますね。それほど、逃げは有利です。あとはこのレースを目標としている⑬プログノーシス、①ソーヴァリアントは怖い存在。他の有力馬は調教がどうかというところでしょう。札幌記念は秋のG1と違って、仕上げが鍵になるレースだと考えます。秋のG1は仕上げてこない厩舎はありませんから。

 

 

 予想

 

 ◎ ⑤ ジャックドール

 〇 ⑬ プログノーシス

 ▲ ② ウインマリリン

 △ ① ソーヴァリアント

 △ ⑭ イズジョーノキセキ

 

 

 珍しく、5頭です。この回顧ブログで初めてではないでしょうか?この5頭、いずれも、仕上げが良く、展開的にも良さげな感じです。展開的にもいけそうな感じですし、この5頭で勝負しようと考えました。④シャフリヤール、⑥ダノンベルーガ、⑫ヒシイグアスともに、調教はよくは見えませんでした。どちらかというと秋以降にという感じです。狙っていた、⑪ラーグルフですが、これも調教が良くないので消しです。⑧マテンロウレオは横山家で走る時の横山典弘の騎乗がやばくて、全然馬券内に来ないのは有名な話。息子たちと一緒に出ない時の横山典弘は警戒ですが、息子たちと出るレースはほぼほぼ消しても大丈夫であると僕は考えています。これは数字でも証明されているので、親バカも度が過ぎます。これは荒れても、②ウインマリリンか⑭イズジョーノキセキが馬券内に来たら嬉しいと思うレースですし、それ以外の3頭で決まりそうな予感しかしませんでした。

 

 

 結果

 

 逃げたのは大外から⑮ユニコーンライオン。⑤ジャックドールは控える感じ。そうなると、出の遅い、⑨アフリカンゴールドも先頭に出ようと出していきます。1コーナーを過ぎたところで、逃げたのは⑮ユニコーンライオン。2番手⑨アフリカンゴールド。3番手に②ウインマリリンで、その後ろ、少し離れて⑤ジャックドールという展開。馬場は稍重で内を開けて走る展開でしたが、ここで好騎乗が連発します。まずは⑩トップナイフ。出は遅かったのですが、最高方からインを進み、押し上げて、いつの間にか先団に。⑬プログノーシスも⑩トップナイフの後ろを追うようにインから後方から上がっていきます。3コーナー手前で⑩トップナイフの横につけるという展開。3コーナーに入って、⑤ジャックドールが上がっていくのかと思いきや、手ごたえの悪さを見せます。⑩トップナイフがするするとさらに上がっていき、前にいた、⑮ユニコーンライオン、⑨アフリカンゴールドはどんどん後ろに下がっていきます。4コーナーで先頭に立ったのが⑩トップナイフ。下がっていく、⑮ユニコーンライオンと⑨アフリカンゴールドの間を縫って、⑬プログノーシスも上がっていきます。②ウインマリリンは粘っているものの、外に振られての直線の攻防です。内には⑩トップナイフ。馬場の真ん中を凄い脚で、⑬プログノーシスが伸びてくる。3着争いは内で⑥ダノンベルーガ。その外に①ソーヴァリアントという感じです。⑬プログノーシスはぶっちぎってゴールに行きます。結果。1着、⑬ プログノーシス、2着、⑩ トップナイフ、3着 ① ソーヴァリアント 3連複配当 28,200円。これは川田騎手、横山和生騎手の好騎乗、神騎乗が光ったレースでした。⑩トップナイフは3歳ということで軽視していたのが仇になりました。買い目が少ないのですから、押さえていても良かったのですが、皐月賞、ダービーの不甲斐ないレース内容に軽視してました。これは反省です。このレースでは馬場読みで、インを避けているなか、そこを突いて、押し上げていくという発想が凄いですね。こういう乗り方があるんだ~と感心しました。意外に配当も良かったので、取りたかったレースでもあります。

 

 

 好騎乗ってなかなか見れないものですし、そういうことを意識して乗っている騎手も僕は少ないように思います。なりで行くとか、出たとこ勝負で感覚で走る騎手が大半のなか、計画性、戦略性を持った騎手は川田騎手ぐらいだろうと思っていました。でも、横山和生騎手も今回それを見せてくれました。4年前はどちらかというとダメな部類に入る、凡庸な騎手だったのですが、弟の活躍により刺激されたのか、毎年、バージョンアップしている、覚醒している騎手でもあります。昨年ぐらいから見方は変えたのですが、毎年成長している騎手って、少ないので、凄いなと思いました。あとは良い馬が回ってくるのか?というところでしょう。そしたら、弟の活躍以上の活躍を期待できる騎手になると僕は思っています。横山兄弟恐るべしです。ちなみに武史の方は本当に強い馬に乗ると凡走します。あまり騒がれない方が良い騎乗をする傾向がはっきり把握できているので、買い時は見えています。わからない騎手もいるから頭が痛い。これも見抜けるようにはしたいと思っています。今年の夏競馬、あと2週を残すのみ。何だかあっという間でしたが、重賞が本当に勝てないのが残念ですね。今週は当たる気がしないレースですが…