人生を生きていくに対して、やってみたかったけど、やらなかったということは誰しもあると思うのです。僕は思いつく限り、なるべくそれを少なくしたい。今、出来ることならば、それにチャレンジしたいと思うことがあります。人によってはバカバカしいことかもしれませんが、それをチャレンジすることによって、何かが得られるのではないかと思うのです。そのひとつとして、今回のチャレンジはマンガ『ワンピース』を読破することです。マンガ『ワンピース』は現在も連載中のマンガですが、現在、104巻まで進行しています。これを1から読むとなると…という二の足を実は踏んでました。物凄く大ヒットしたマンガですし、誰しも題名だけは知っているという超有名マンガです。僕も名前は知っていましたが・・・という程度で、自ら積極的に読もうとは思っていませんでした。でも、何かしら引っかかるものがありました。というのも、たくさんの人が熱狂し、そして共感を得たマンガですから、魅力がないわけではないのです。その魅力を知らずして、通り過ぎるのは後ろ髪惹かれる思いがするのです。とはいうものの、なかなか、きっかけがないのも事実ありました。かなり心は揺れていましたが、その揺れている心も忘れてしまっていたのも事実あります。何をするにもきっかけというものは大事だと思うのです。背中を押されれば、やるか!となり、今回のようなことになるのは僕にとっては自然の流れだと思うのです。『答えは用意されている。あとはきっかけだけだ。』僕の好きな言葉です。

 

 実は『ワンピース』は初見ではないのです。約10年前に友人が全巻持っていました。この友人はマンガにはさほど興味がないし、あまり読んでない方の人です。でも、『ワンピース』だけははまっているとのことでした。その際に借りて読んでいるのです。まだどこまで読んだかわからないのですが、多分30巻ぐらいまで。でも、途中で断念したのです。凄くしんどくなったのです。それ以降は『ワンピース』には全く関わっていませんでした。で、2月になって、その友人から、突然、『ワンピース』を全巻読め!という無茶ぶりがありました。その時は何か新しいものをと模索しているなかでした。なんだか、今までやっていたことに飽きてきていて、新しいことをしたいと思うようになっていました。凄く絶妙なタイミングでの金言でした。104巻は多少ビビりましたが、とりあえず、購入することにしました。借りて読むよりも真剣になりますし、量が量なので、コスパを考えれば、中古品を購入した方が安くつくからです。で、つきました。

 

 凄い重さでした。開けてみると、

 

 びっちり、全巻入っていました。凄い量です。これを読破するのか~と唖然とする量ですが、コツコツやっていけば、良いかなと思いました。『ワンピース』を読み始めて、現在17巻を終えました。まだまだ先は物凄く長いのですが… 今回は『ワンピース』の僕の感想は無しです。後日、僕のブログでお話ようかと思っています。読んでいて凄くショックなことがありました。

 

 それは何かというと、約10年前に一度、読んでいるのに、ほとんど内容を覚えていないことです。かろうじて、ルフィーはわかるのですが、あとはサンジとチョッパーぐらい。やっと17巻でチョッパーが仲間になるのですが、他の主要な仲間の名前を全く覚えていないぐらいのレベルの忘れようでした。ですから、ストーリーや設定なんかは全く記憶にありません。なので、初めて読むマンガのような感じがして新鮮ではありますが、この記憶力の低下にはショックを受けたのです。まあ、楽しく読めるのは良いのですが・・・ この記憶力の低下は年々加速しているようで、シンドイです。まだ自覚があるうちは良いのですが、自覚がなくなる場面が増えてくると、そこは不安ですね。そこは気を付けていきたいものです。そういう年齢的な衰えを受け入れることは簡単ですし、楽ですが、僕は抗っていきたいタイプなのです。

 

 『ワンピース』でひとつだけ。よく『覚悟する!』というワードが出てきます。これは『覚悟』をもって生きている人が現実的に少ないと僕は思っています。何だかふわふわしているし、都合の良い様に解釈しすぎています。都合の悪いことはなかったことにしている大人が散見します。これは『覚悟』がないからだと思うのです。このマンガは『覚悟』ということを再認識させられました。これだけでも改めて思うことでした。この辺がズバッと刺さるのでしょうね。さらに、主となる登場人物は全て魂が大人なんです。ですから、本当のやさしさとは何かを知っています。本質を見る目があるのです。こういうのが突き刺さりますね。現実はどうかと言うと、『覚悟』がない、キレイごとしか言わない、うわべだけの浅い考えの大人が多いと思います。特に賢いと言われる人の中に、魂が幼稚園児で成長が止まっている、浅はかな考えの持ち主が多く見受けられます。やつらは目先のことしか見えてませんし、目先の金で動きます。本当のやさしさは誤解されますし、悪く言われたりします。それは理解できない人の方が多いからです。本質が見えない、わからない人が凄く多いというのは思いますね。本当のやさしさを表現する人、本質を鋭く説く大人は凄く少数だと思ったりします。で、こういう現実に対して、このマンガの作者の想いはアンチテーゼだと思ってしまいます。このマンガを少年時代に食らったら、かなり考え方が変わるのではないかと思うのです。それだけが支持される理由ではないでしょうけど、そういう印象を僕は持ちました。

 

 この『ワンピース』を読破するにあたって、いろいろなことを考えたりできますし、僕にとっては為になると思っています。どんどんチャレンジした方が良いですよ。心に蓋をしていると、必ず後悔すると僕は考えています。