僕が子供の頃、このように教わりました。『国際連合は世界のあらゆる地域の紛争や揉め事を仲裁し、世界平和に貢献していく活動をしている』。つまり、国際連合、ここからは国連は世界平和の為、世界の為に日夜活動し、世界がより良い世界になるように頑張っている。僕の子供の頃のイメージはウルトラマンであった、科学特捜隊やウルトラセブンで出てきたウルトラ警備隊のようなものというイメージがありました。しかし、この世の中にはウルトラマンもウルトラセブンもいません。どう解決できるのかは不思議なのですが、それは何とかなるのだろうと思考停止していました。とにかく、国連は世界平和の為に地域紛争を仲裁する役目があると信じていました。おやおや?と疑問に思い出したのは、1990年代後半に起きたコソボ紛争です。この時、国連はほとんど機能していませんでした。アメリカはセルビアを爆撃していましたし、NATO軍やロシアも対峙しており、何かの拍子で第3次世界大戦が始まる危険性は充分にありました。ただ、その時のNATO軍もロシア軍も冷静さを欠いてないかったので、矛を収める形になりました。アメリカの狂った大統領、クリントンが自分のスキャンダルを揉み消すために、セルビアがどこにあるのかも知らずに、爆撃をやめなかったというよくわからない紛争でした。この時、国連事務総長は何の役にもたっていませんでした。結果的に独立を承認する形で、ユーゴスラビアという国が解体することになったというだけでした。

 

 こういうことを経て、僕は国連についていろいろと勉強しました。わかったことは国連という存在は単なる場だということです。統治能力などありません。ですから、紛争の解決や制裁などできる存在ではないのです。そもそも国連は戦勝国仲良し連合なのです。これは第二次世界大戦で戦勝国とされる、米、ソ連(当時)、英、仏(なぜなのか疑問?)、中国(これはもっと疑問?)の5か国によって、いろいろなことを決められるという国の集まりです。国連憲章なども作り、一応これが当時の国際法となっています。国連憲章の中には敵国条項というものがあり、その中に日本は含まれています。つまり、日本が軍事侵攻したら、世界中が日本を軍事的叩いても、問題ないという条項です。現在の日本は腰抜けなので、軍事侵攻などできませんから、その辺は問題ないのですが。この戦勝国、5か国には拒否権を保有しており、自国に都合が悪ければ、拒否して構わないのです。重要な約束事を決める際には必ず、国益を優先しますから、どこかの国が拒否権を発動して、物事は決められなくなります。つまり、5か国が一斉に一致する世界の問題などありませんから、この拒否権がある限り、国連は何もできないということになります。話し合いの場を提供すすということで試合終了なのです。決めたことに関しても、各国が守らなければ意味がないことなので、どこかの国が破っても、どうすることもできないのが現状なのです。

 

 その国連も創立から70年以上たってきて、その役目がどんどん低下する事態になってきています。ひとつは国連の各セクションに対して、買収工作や人を多く派遣して、その国、中国ですが、中国の意のままに動かそうとされています。具体的な例は現在も騒いでいますが、新型コロナウイルスへの対策です。元は中国の武漢から発生したのに、現地に行くまで恐ろしく時間がかかり、しかも、中国発祥ではないという始末。完全に中国の支配下でコントロールされている、茶番劇が発動されました。もうひとつは5か国の中で、国連が決めた当時の国際法を守らない国が出始めているということです。これは数々の紛争を起こしているアメリカと、現在、ウクライナに侵攻しているロシアです。拒否権を持つ大国が国際法を平気で破っていれば、それを止める術がありません。せいぜい、経済制裁に加担するだけです。こんなどうしようもない組織の運営資金を世界で一番提供しているのが日本なのです。こんなバカな組織に日本国民の税金が使われているのは本当に無駄だと思うのです。ただ、日本国民の中のマジョリティーが国連を信奉しています。国連ブランドは強力です。ただ、国連の真の姿はいつでも日本を叩くぞ!という発想から成り立つ組織ですから、日本の常任理事国入りなど、夢のまた夢なのです。日本にとっては敵国条項を削除できずに、日本が一番、運営費を提供している。敵にゴマをすり続けるこの姿勢は情けないのですが、こういうことは意外と知られていないのも悲劇なのです。

 

 今回のロシアのウクライナ侵攻で国連の文字がほとんどないのはもう役目?は終わった!と言って言い過ぎではないでしょう。国連なんか機能しないし、あっても無駄ということが世界に伝わったと思うのです。少なくても日本においては国連信仰は地に落ちたと思います。でも、日本のマスコミはそういうことを一切報道しません。国連を脱退しても、メリットはないので、そこまでする必要はありませんが、何年もお金を払っていないアメリカのようなタフな対応はしても良いと思います。日本だけが律儀に真面目に資金提供をしているのです。そんな無駄なことの為に日本国民に増税をするということはバカバカしいことの何ものでもありません。もう少し、日本の外務省もしたたかにしてほしいところですが、彼等には能力がないので、期待しても無駄でしょう。何だか暗澹たる気持ちにはなっていきますね。

 

 国連は何もできないので、このウクライナ侵攻はロシアがやめない限り、終わらない戦いになりそうです。すでに長期化する様相を孕んでいますから。とはいえ、ロシアは絶対に折れてきません。負けていても勝ったと言い張る国なので、厄介です。大体ロシアは歴史的に戦争中に政権が変わります。それを待つしかないのでしょうか?こういう世界のショッキングなニュースがあると、日本のコメンテーターがアホなことを言う人が急増します。特に、ロシアに肩入れする発言をする人は要注意です。ウクライナに降伏しろ!というコメンテーターはよく覚えておいて、今後は違う見方をした方が良いと僕は思います。こいつは日本のことを良くしようという発想がないからです。元府知事だか何だか知りませんが、基本的に売国奴です。こいつが馬脚を現していますが、それでも支持する人がいるのならば、日本はやばいと思いますね。そういう危機感は持った方が良いと思います。いつ、何が起きるのかわからない時代ずっと以前からになっているのですから。