現代は分断されている時代だと言われています。特に男女の分断は双方に不幸しか生まないので、良くないことだと考えます。実は男女の分断が表面化されたのはここ15年ぐらいのことで、実は昔からあることなのです。というのも、男性は女性を理解できていない。女性は男性を理解していないということです。ですから、個々で、日々で衝突があるのですが、それは妥協した末に、こういうものだという感じで普通に受け入れていました。しかし、ここ15年以上まえぐらいから、この普通に疑問を呈し、我慢すること、耐えることが損であるという価値観が浮上していき、現代のようなことになってきていると推察されます。これはセクハラやパワハラ、モラハラが告発されるのと同じ流れだと考えます。セクハラ、パワハラ、モラハラはアウトですが、男女の分断に関しては双方の理解が深まれば、溝が埋まることであると僕は思います。生物学的にも男女が仲良くすること、相互に助け合うことは良いことだと思うからです。ですから、相互理解の為にも、男性とはどんな生き物かのお話をしていきます。

 

 まず、男性はいたって、シンプルです。単純です。そこがポイントです。ですから、そういう生き物だと理解するのが良いでしょう。ただ、厄介なのはプライドが高いという点です。中にはプライドがない人と思われる人もいますが、それはプライドがないのではなく、プライドを発揮する際の優先順位が低いだけなのです。ここでこうしたら損だというストップがかかるのです。基本的にプライドは高いし、あります。そして、意外にメンタルは弱いです。ですからすぐ傷つきますが、それを見せないのがプライドなのです。プライドから派生する、嫉妬や、妬みや、自己顕示欲や承認欲求は人それぞれ、大なり小なり持っていますが、それを見せずに巧妙に、陰険に行うのも、プライドが影響しているのです。ですから、プライドが高いという前提で、どう派生しているのかを読み解けば、だいぶ理解は進むと思うのです。それが出来ていれば、こんなにバカで単純で、可愛い生き物はいないと思います。

 

 さて、男性も女性のことをどう思っているのかというと、女性のことはほとんど理解していません。そして、このように思っています。

 

 ・ 怖い

 

 ・ 面倒臭い

 

 それでも、かつての男性は女性の方にアプローチしたり、誘ったりという行動をとりました。しかし、現代ではそういう行動をほとんどしなくなりました。まともな男性ほどしなくなったのです。それでもガツガツ来る男性はかなり疑った方が良いと思います。そのお話は後述します。

 

 では、どうしてそのように思っているのかと言いますと、まず『怖い』は女性が機嫌に左右されるので、怒られたくないのです。ある程度、仲が良くなった時に、または結婚している場合にはよく見られる現象です。その日、その日で別人のようになる。これが男性の認識です。ですから、男性はその理由を探るのですが、理解不能なので諦めます。そして、機嫌が良いかどうかを確かめるために顔色を窺います。これが習慣になっていくと、自然と距離が出来てしまいます。女性が機嫌の悪い時に、何らかの一言で、女性側からお小言が始まります。これが延々と続きます。しかも、数十年は軽く遡ります。以前の男性がやらかしたことはけして許されているわけではありません。男性側が反論すれば、倍返しです。女性にとってはお小言を言うことによって、男性が改善または改心してくれるものだと思っています。しかし、男性はこの嵐が早く過ぎ去ってほしいと思うだけで、話など聞いていませんし、改心するように振舞って収まるならそういう行為をしますが、基本は自分が悪くないと思っているので、改心などしません。こういう一方的な裁判が続くと、男性は怖がりますし、無口になっていきます。何か喋れば、待ってました!と裁判が始まるからです。男性は外で仕事をしてストレスを抱えて、帰宅しますが、帰宅したら、奥さんから、聞いて!聞いて!攻撃が発動します。これを拒否すると、裁判が始まるので、黙って聞いていますが、内心は『早く嵐が過ぎ去れ!』と思っているのです。ニコニコして聞いている人はかなりの役者ですが、こういう人はストレスで早死にします。

 

 『怖い』ということは若者も大して関係性が発展していない場合でもそう思っています。何が不機嫌なのか理解できないですし、突然怒り出すこともあるので、どこから銃弾が飛んでくるのか、どこに地雷があるのかわからないので、それは怖いです。力によって支配しようとする男性がいるのはこの現象を抑える最適解だと勘違いしているからなのです。こういう流れから、『面倒臭い』に繋がっていきます。基本、男性は女性に自分のことを分かってもらいたいという一心で饒舌になりますが、これをバッサリやられて、他の話題に移ろうものなら、しかも、その後、一方的に女性が全然違う話を延々辞めなければ、『面倒臭い!』ということになります。こういうパターンでは女性側に主導権を取られますから、男性は上の空で聞く羽目になります。しかも延々に続いたりします。こうなると苦痛の何ものではありません。その他にも考え方、感じ方など、価値観があまりにも違いすぎることがあるので、それに付き合わされるのは『面倒臭い』と思うのでしょう。ここで、大事なのは、男性も女性も話したいということなのです。この理解を持たないと、両者が苦痛に感じるのです。男性が特に自分のことを話したいということは自分のことを理解して欲しいという思いがあるのですが、そういうことを女性は求めていないので、会話が噛み合わないのは当たり前なのです。『怖い』『面倒臭い』が沸点を越えると、別に女性とお付き合いしなくても良いやという流れになります。これは両者にとって不幸だと考えます。まともな男性は女性には行かなくなりますが、ある一定数の男性はガツガツ女性に行きます。そうなると、女性は物凄く辛い経験をしなければならない結末が待っているのです。つまり、まともな男性からは女性に行きませんし、女性は待って行っても、素敵な人は現れません。寄ってくるのは女性を食い物にする男性なのです。この展開にはまってしまうと、辛い経験をしなければならなくなるでしょう。これは悲劇的なことだと僕は思います。

 

 そもそも、なぜまともな男性が女性にアプローチをしてこないのかというと、まともな男性は自分でいっぱいいっぱいになっているからです。いろいろなアプリが搭載され、それが起動しているので、キャパオーバーなのです。しかも長年、競わされ、戦わされて、傷ついているのです。恋愛は傷つくものですから、これ以上、傷つきたくはないという気持ちが働くのでしょう。ただ、そういう中でも女性にアプローチせざる負えない、恋愛感情を持ち、頑張るところもあります。一生懸命に他のアプリを削除して、キャパを何とか広げて、女性に近づきますが、あまりにも余裕が無い為に自分アピールをしている時に、『つまらない!』と女性に言われたら、そこで終了になります。こういう経験が重なれば、自然と足は遠のいてしまいます。まともな男性は女性には基本、行かないので、女性は素敵な男性を待つということは無駄なことなのです。待っていると来るのは違う種の男性です。

 

 では、どういう風な人が女性に積極的に近づいていくのかというと、僕が勝手に名付けた名称があります。チ〇コ先輩です。このチ〇コ先輩は男性の中で一定数います。40人に1人ぐらいの割合でしょうか。チ〇コ先輩は女性を文字通り食うことしか考えていません。性欲が最優先されるのです。ですから、モテるためには労を厭わないのです。最優先事項ですから。チ〇コ先輩は性欲を満たすこと以外は何も考えていませんから、女性の話を嫌な顔せずに聞いてくれます。そして、同意し、共感する演技を自然にできます。ただチ〇コ先輩は女性をモノとしか見ていませんので、いくらでも嘘はつきますし、いくらでも浮気はします。こういうのに引っかかってしまうと、女性は凄く傷つきます。手練れになると、ヒモ化していきますので、こうなると地獄にしか進みません。チ〇コ先輩の予備軍も結構います。一昔前ですと、もてたいためにバンドをするバンドマンとか、もてたいために何か始める人は成功した場合はたいてい、事件になっています。アンジャッシュ渡部なんかは典型的な例ですが、ああいうマルチ的な頭脳を持ち合わせていても、仮に可愛い妻がいても、あ~いう事件を引き起こすのです。チ〇コ先輩の予備軍ですね。多かれ少なかれ、男性は性欲がありますし、個性によって、強弱もあります。極端に強い人がどう、理性で抑えるのかが大事なのですが、チ〇コ先輩はその理性が無いことと、抑える発想もないので、全肯定で、進んでいるだけなのです。優先順位が一番高いところから行動しているのにすぎません。ですから、チ〇コ先輩に何かを求めても、それしかないので、どうしようもないのです。そこにはまったら、自分で気がつき、抜け出せない限り、泥沼は続くことになります。

 

 では、どうやって、男女関係を成立させればよいのでしょう?この状況ですと、女性から行くしかないでしょう。これは夫婦関係でも同じことです。無口な夫に何かを変えなければならないと感じた時は女性から動かないと物事は前には進みません。そこで、男を落とす、魔法の言葉があります。それは何かというと、

 

 凄いね!

 

 という言葉です。初めに言いましたが、男性は単純でシンプルです。そしてプライドが高いのです。この言葉を言われれば、簡単に落ちます。男性はこれを言ってもらいたいがために頑張っているところが多分にあるのです。この前提として、女性は男性の話を苦ということに徹する必要があります。そして、自慢してきたら、この魔法の言葉をかけてあげてください。一発で調子に乗ります。ますます、トークに熱が入り、べらべらと喋りますが、それをウザく感じることなく共感していけば、簡単に男は落ちます。これは夫婦間でも同じです。会話が少なくなった夫婦間でこの言葉を言えるようなシュチュエーションに持ち込むことは大変ですが、一度試してみると面白いかもしれません。普段と違った顔を見せることだと思います。

 

 この魔法にかからないタイプの男性が2種類います。ひとつはチ〇コ先輩です。基本、チ〇コ先輩は聞き上手ですから、聞き役に徹しています。この辺は上手いこところをついています。もう一つは褒められ慣れている人です。この2つのタイプに共通して言えることは心がないということです。この魔法に効かない人がもし現れたら、警戒した方が良さそうです。

 

 どういう状況であれ、男女であれ、親子であれ、兄弟であれ、コミュニケーションは大切だと思います。そしてコミュニケーションは質ではありません。絶対的な量がものをいいます。難しく考えると、コミュニケーションなど取れませんから、まずは挨拶から初めてと段階を踏んだ方が良いと考えます。無視が一番ヤバいと僕は思っています。もしこの魔法の言葉を多用して、褒め合う仲になれば、こんなに素敵な関係はないと僕は思っています。