<日米株、後退する楽観論 円買い為替介入に警戒も 今週の市場>
米ダウ工業株30種平均は2月10日の最高値50188ドルから10%下落した。米国とイランの和平交渉に具体的な進展がみられず、市場の楽観論は後退しつつある。為替市場では円相場が1ドル160円台をつけ、為替介入への警戒感が高まる。週明けの日本株も悪材料に反応しやすく、下げて始まる公算が大きい。米国労働市場の悪化やプライベートクレジット問題などの不透明な点も多く、投資家心理は冷え込んでいる。中東の地政学的リスクが市場全体に暗い影を落としており、不安定な値動きが継続する。これらが各種指標に表れた全体像である。
日経平均株価は、30日が3月と9月期決算企業の配当権利落ち日にあたり、約350円の下押し圧力となる。前週までみられた配当狙いの買いが弱まり、季節的な需給の悪さが相場の重荷となる。さらに、新年度入りとなる4月1日以降は金融機関などによる期初の利益確定売りが出やすい。大阪取引所の夜間取引で日経平均先物6月物は前日の清算値と比べ1630円安の51250円で終えており、売り先行の相場となる。株価の下振れが起これば、年初以降で出来高が最も多かった53000円台後半を下回り、投資家の持ち高調整による売りが強まる事態となる。
原油相場は引き続き中東情勢に左右される。米・イスラエルによるイラン攻撃から1カ月が経過したが、wti先物は1バレル90ドル台を中心として高止まりが続く。トランプ大統領はイラン発電所等への軍事攻撃を4月6日まで停止すると表明し、停戦協議を重視する姿勢に転じた。市場は停戦実現にいまだ懐疑的である。イラン側は米国との交渉を否定し、米国が提示した15項目の条件も拒否して独自の5項目を出すなど、両者の溝は深い。攻撃が停止し交渉が停滞すればレンジ相場を形成し、攻撃再開なら103ドルを上抜ける。
外国為替市場で円相場は下値を探る時間が続く。中東情勢の緊迫化による原油高が日本の貿易赤字を拡大させるとの懸念があり、円は依然売られやすい。1ドル160円台への下落で円買い介入への警戒は強いが、トランプ大統領の言動への疑心暗鬼から、停戦交渉が進展しても円安の巻き戻しは限定的とみられる。4月1日の米ism製造業景況感指数や3日の米雇用統計が注目されるが、米労働市場の弱さが鮮明にならない限り、円売り地合いを変える材料にはなりにくい。当面は中東関連のニュースに敏感に反応し続ける相場となる。
#日経電子版 #日経平均株価
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