昨日、友人Hの家に呼ばれて遊びに行ったら、奥さんの友達(既婚者)がいた。
ハメられた。(気持ちいい意味じゃなく
どうやら、奥さんとその友人ふたり相手に一人で愚痴をこぼされて、「日本人の男は・・・」とあてられるのがいたたまれなくなったらしい(笑
Hの奥さんは大連市 出身の人で、ご友人も同郷。Hと奥さんは飲み屋で知り合った自由恋愛だが、Hの奥さんの友人・Tさんは、Hの奥さんと一緒の工場に働いているときに、結婚相談所かなんかの紹介で、地元で手広く果樹から野菜からを手がける専業農家に嫁いだそうだ。農家といっても「○○農園」などとウェブサイトもあったり、従業員を雇っているので、Tさんの夫は「社長」と言ってもいいだろう。
話を聞いてると「お怒りごもっとも」な話で、
Tさんの夫の母親、つまり姑から、
「友達を作るなら日本人」「中国人とあまり付き合うな」「友達と話すときはなるべく日本語で」などと言われ、電話で中国語で話していると「~~(中国語の真似っぽい)うるさい!」などと脇で怒鳴られたりするんだと(うわー
で、夫がフォローしてくれればまだ救いようがあるが、夫も「中国人が嫌い」などとほざいたそうで、
あまりの発言に、Tさんが「じゃあ、何故中国人の私と結婚した!」と詰問したら、
夫と姑に「あなたは中国人でも特別な人」と言われたそうな。(アチャー
その夫たる人、「日本人は世界で一番アタマがよくて優秀」とかも言うそうで、
まあ、ナショナリストだなあ、と思うが、最近俺は日本人の優秀性・勤勉性という「日本人の自己イメージ」に疑問を持ち始めているんだな。
なんでかっつーと先週行ってた外国人労働者を多数使っている工場で、多国籍な言語が飛び交い、韓国人が日本語と英語と中国語を使い、中国人がポルトガル語とタイ語を使ったり、各国の人間がそれぞれ他の国の言葉を覚えようとしているのに、
日本人は日本語だけ
(英語が使えればまだいいほうで、それぞれの国の「日本語上手」な人間にほぼ頼っている)
非常に帝国主義・植民地支配的態度だなあ、とも思うが、そもそも好奇心とか学習意欲というものが日本人はあまりない。いろんな国の人間が集まってれば、他の国の言葉もいっちょ覚えてみたい、とか異文化に触れてみたい、というのが人間だと思うが、
日本人は日本人とだけ
言語習得だけでなく、他のあらゆる面で「大人になったら勉強しなくていい」といった感じの「向学心のなさ」は、他の国の人間がアレコレ資格を取ろう、仕事を覚えようと躍起になっている中、非常にテンションの低いものに感じる。
まあ、日本の社会構造で階級が固定しつつあり、貧乏人は貧乏人スパイラルで、学習の機会が金持ち層に限定されていたり、能力があったり仕事を一生懸命やったりしてもあまり報われないことから「こういうテンションの低さ」が生まれたのかもしれないし、仕方のないことだとは思うが、もう、「日本人は勤勉」というイメージは実態にそぐわなくなってきていると思う。個人的にがんばって学習意欲のある人も一部にはいるけど、「日本人全体」のものじゃあないし。
TさんはHの奥さんと一緒の工場で勤めて外貨を稼ぐ一方、農家の手伝いもして、
そのほかに「子供を早く、男の子を」などと言われてるそうで、
労働力も「生む機械」(皮肉)も輸入の「田舎社長(fabpedia)」 のナショナリズムに空威張りの空虚さを感じざるを得ないですなあ。
#追記
「そんなダメなダンナ見限って他をさがしたらー(たとえば俺)」と言ったら、
「あんなダンナ私が面倒見なきゃ誰もヨメこないよー、一人で泣いてカワイソでしょ」とのことで。
ダメなオッサンに情を持っちゃうオンナがいるのは万国共通化もしんない。