やきとりアニキが「親知らずの抜歯」シリーズ「歯」を満を持して連載されていて、

歯(テロには屈しない)

歯(ラブ・ミー・テンダー)

歯(痛みに耐えてよく頑張った)


その記事で親知らず抜きの恐怖におびえているやきとりアニキに、意地悪な人たちがこぞって押し寄せて

「ふふふふふ、これから待ち受ける痛み苦しみはこうなんだよ!」と

まるで脅すかのようにコメントをつけられていたので、いらぬ親切心をおこして、


「俺は2本抜いた3日後にもう2本抜いたけどそんなに痛まなかったですよ、個人差があると思うから頑張れ」といったコメントをつけたら、次のときから


非国民アニキ や当のやきとりアニキ、とみんぐさんまでがこぞって


「ミスター・タフガイ」「先生」「DoX兄貴は絶対にオカシイです。」「なんつってもDoX先生は『タフガイ』ですから。」


「こいつ鈍感や・・・」と冷たい視線がモニターから滲み出してくるような亜人間扱い、差別を受けました!キーー

アタシが何も感じない子だと思ってるのね!心は人一倍繊細なんだから!(自己申告


友人だと思っていたのに手のひら返しを受けてショックだったわけですが、

そもそもの「1週間で4本の親知らず抜き」がかなり無茶であると思う。

今思い返すと、医師から「タフガイ差別(こいつ鈍感やからちょーっと無理しても通るやろ)」と思わしきことを受けたことは何度か。

使用済みの脱脂綿で濡らしてもよくないと言われている傷をぬぐわれた 」とか

「熱の痛みを筋肉痛の痛みと間違えていたことをバカにされた」とか

「伴走の車にぶつけられ肋骨を骨折するも駅伝区間完走、翌日あまりの痛みに医者に行ったら『フツー息もできなくなるくらい痛むよこれなら』とバカにされる」とか、


なんか書いてたら「ないがしろにされ」感がひしひしと悲しくなってきた。うっうっ。


んで、事の発端の「親知らず4本抜歯」。

あの時は24歳くらいのときで、急に奥歯の肉が盛り上がってきて、何かと思っていたら歯(親知らず)がちょこっと顔を出し、中途半端なままで全部生えてこなかった。4本とも中途半端に生えていたのだが、特に左下の奥歯が「肉が割れた奥に姿がちょこっと」状態のままで、そこに食い物が詰まったり、磨こうとすると「おえ」となったりして苦労した。でも、磨かないと虫歯になると思い、ガシガシ磨いていたら今度はその歯の周りの歯茎が擦り傷のようになって脹れてきてしまった。


このままでは磨くに磨けないし虫歯になったら困る、と仕方なしにその頃住んでいた近所に新しくできたばかりの歯医者に行くと、

「あー、親知らず4本とも中途半端ですね、痛んでるところは今抜けないんで、うがいで治してからにすることにして、今日反対側の2本抜いちゃいますか?」


虫歯でもない歯を抜くのか!しかも今やっていただきたいところとは反対側ですか!

と思ったが、「磨きにくいでしょ?このままほっておくとどの道虫歯になりますよ」と言われ了解。

その日は右側の上下二本を抜かれた。麻酔の注射と音と血の味には気がめいったが、

麻酔が覚めた後「ご飯は反対側の歯茎穴に詰まる」と思い、ラーメンを食った。のを覚えている。

その晩のことは覚えていないのでたぶん眠れたんだと思う。

で、次に「消毒」の予定で3日後歯医者に行き、口をあーんと開いてたら、

「おやっ!もう傷がふさがってる!回復早いねエー」とやけに明るい声がする。「こっちの歯茎も落ち着いたようですし、今日反対側も抜きますか?」

そんなの聞いてねえー!とは思ったものの、「終わらせたい、とにかく早く」という思いのほうが強く、「じゃあ、おねがいひまふ」と言ってしまった。

そうして俺の4本の親知らずは一週間足らずのうちに消失したわけだが、その後歯を磨いたとき「あー、やっぱ邪魔なもの(親知らず)がないと磨きやすいわ」と妙に感動したことは思い出せる。多分この後一度消毒には行ったが、引っ越したのとめんどくさいので「一ヶ月に一度は点検と歯石取りに」と言われたのはいってない。


しかし、その後その話を友人知人にすると、「それ絶対おかしい」とか「その歯医者ができたばっかりっていうのがあやしい」と言われた。

今回もやきとりさんの懇切丁寧な何度もかけた治療を聞くにつれ、「あれ、やっぱりなんか怪しい」という気がしてきた。でも、「何回も歯医者に通う」ということを想像するだに心がくじけそうで、俺には合った治療だったとも思える。


やきとりアニキが最初に言ったように、


メンタル面で敏感な人はフィジカル方面では鈍感ですから、お互いに!


ということが実感されるのであった。(メンタル面で敏感なのを認めてくれる人が少ないのも問題だけど)