ミョーに代謝がよすぎてマスコミの誘導で一ヶ月前のことなどすぐに忘れてくれるボケ視聴者の皆様と違って、俺はあんまり活性化していないのでしつこく一年位前のことまでしっかり覚えているのだが、
冷凍食品のCMで、
「私たちが責任を持って安全な品質管理に努めています」
というのが流れていなかったっけ?
「衛生概念の劣った外国で現地の従業員を使っておりますが、自分たち会社がよーーーっくしつけておりますので大丈夫です!!」という言い訳がましい匂いがプンプンして、右翼の俺は「そんな言い訳しなきゃならんような日本以外信用できない!つーことを信じたい排他的な世情なら、日本の工場で日本人の従業員雇ったほうがいいんじゃねえの!」と、そのCMを見るたび思っていたのだ。
が、日本人がやったって企業やそれを監視するはずの行政、マスコミがこぞって結託して他に責を押しつける材料を探しているのだから、無駄なこっちゃね。
gegengaさんとこ で なめぴょんさん(在中日本人)が書いてたことに同意。
食品じゃないけどこの国で「輸入材料を現地調達に変えてコストを下げる」ことを永遠のテーマとして働いてきた者として、これだけは口をすっぱくして言っておきたい。
毎日サイトで見た回収の対象品目、ぜんぶ日本語表記のパッケージであり、日本企業ブランドです。
「OEM製品」の全責任は、ブランド側、「日本」側にある。こんなん、イシハラには理解できなくともビジネスの初歩の初歩。
物事にはすべて代償があるのであって、安さをもとめるならいい加減な供給先の監督指導なだめすかしときどき脅迫が不可欠です。中国バッシングに走るのは責任の棚上げでしかない。「しっかりしろ」は、てめえとこの安易な金儲けに走ってる企業に言わねばならないことです。
うちの周りが農家だらけなので何気に地元の農作物をいただく機会に恵まれている俺だが、日本国内に限っても消費者や企業の小銭ばら撒いて拾えとでも言いたげな「物を作ること」にたいする敬意のなさは、社会のご近所の農家の皆様に対する処遇を見ていて常々感じていた。
さまざまな労力に対して「それを安く手に入れること」を当然と感じる驕り。
中国の工場だってそうだろ?あれほど手が込んだ工程を見て、たった数百円でこちら側は手に入れている。毒が「入れられた」ものなら、どこの国で作られたかどうかより「従業員の人たちがせっかく作ってくれたものを・・・もったいない」と俺なら思うけど、さんざんっぱら安くて便利なものに依存してきておいて被害者気取りで「中国産は心配だ、許せない、けしからん」
何様だよ。
被害が拡大するまで検査を放置していた企業・保健所への対応より、ナショナリスティックな義憤をあっさり掻き立てられる人たちを見て、「ああ、こういう人が風評で恐慌に走るんだな」と思ったりした。リテラシー進歩まるでなし。