橋下弁護士 母子殺害弁護団は「脅し」「常套手段」
 『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)などで知られる橋下徹弁護士は、光市母子殺害事件弁護団に対して懲戒請求をするようテレビで呼びかけた。.......... ≪続きを読む≫


「被害者遺族への同情」とかいう誰も逆らえないお題目を引っさげて、

公共の放送を通じて担当弁護士に懲戒請求を出す扇動をするという裁判妨害

「死刑廃止論に利用してる」とかいいがかりつけて、弁護団のメンツが変わってんのに過去の事例を引いて一件一件精査していたらそれこそ裁判が立ち行かなくなるってもんだろ。


正義漢ぶって、味方ぶって裁判を振り回そうとするのはやめたらどうなんだ?

どんな凶悪犯であっても弁護士がつかなきゃ裁判もできないのはいくら無知な「一般の人」でもわかりそうなもんだが。

死刑論議に事件を利用しようとしてるのはどっちなのか、放送を通じての主張の度合いでわかりそうなもんだがな。

正義面こいて誰が見てもよくわかる悪党叩いてれば簡単に釣られるワイドショー国民が多くて商売繁盛でよござんすな。

俺だったらハシモトだけには絶対弁護頼まねえけど。


俺もレイプやら乳児殺人やらムカムカくるくらい腹が立つタチだけど、


日本人が(間接的に)手を貸して犯されてしまった最悪のレイプ+一家殺人事件がある。


米兵が14歳のイラク少女をレイプしてから家族ごと殺害したことを自供した 低気温のエクスタシーbyはなゆー

http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/6152118.stm

イラクで14歳の少女がレイプされ、他の4人の家族とともに惨殺され、死体とともに家が燃やされた。

その状況を想像するだにもう吐き気がするくらいだが、

元を正せばこのレイプ殺人は、「イラクが911と関係がある」「イラクには大量破壊兵器があってテロ支援国家である」というブッシュの大嘘に端を発し、イラク駐留米兵に兵員不足による長期の戦闘と苛烈な状況を強いたことにある。

開戦には日本政府も太鼓判を押し、それは回りまわって「小泉さんは毅然としてカッコイイーー」といって支持していた人たちもこの犯罪の発生に加担したことになるだろう。

この事件はほんの一部であり、イラク戦争の犠牲者は100万とも、レイプ事件はイスラム教の教えによって恥とみなされるため明るみに出ることは少ないだけで、日常茶飯事に行われていると言う。


この「レイプ一家殺害」の裁判を一年位前聞いていたが、弁護士は被告は以前はイラクの民主化に萌え、意欲的でイラク人に親密な兵士だったと前置きし、

「イラク長期駐留のストレスと、目の前で民間人を装ったテロリストに同僚が殺されたことにより、『イラク人はみんな敵だ』という切迫した精神状態になった」

と弁護していた。

そんなの殺されたイラク人の14歳の少女とその家族にはなんにも関係ないだろ?

ふざけてると思うだろ?

でも、これは裁判だからこういった弁護がされるのは仕方がないのだ。


戦争によって人がどれだけ良心をなくすか、ということでもある。


そんで、例の「悪徳弁護士がフザケタ弁護をする」という言い分の正義感あふれて股間がビチャビチャになってそうな人たちの大嫌いな「奥さんと乳児を殺し、死体をレイプした」少年の裁判だけど、


ドラえもんがとか本当に本人が言ってるんだったら「どんだけその少年が壊れてるか」っていうことだ。

弁護士のせいじゃねえべ。

「精神病を詐病」したいがための虚言だったら、その点を裁判で争えばいいだけの話であって、

「一般の人」を煽って弁護士の懲戒請求出させて「正義の人」ぶるっていうのはやり方が汚いんでねーの?


現行法でこの一件が死刑が妥当、とされるなら俺もそれで仕方ないと思うけど、

(あいにく俺は正義ぶった人たちが「叩きたい願望像」の死刑廃止論者ではないのだ。むしろ死は「人間の心をどこかに置き忘れた人たちにとっては救済のような意味合いを持つような気がする。人間の手には負えないので地獄の裁きに任せます、みたいな。)


自分たちが気に入らない裁判の結果を弁護士に八つ当たりするのはやめろよ。と思う。


#「イラク人と日本人は違うから比較にするのはどうの」とか「戦争中の国と平和な日本の犯罪を比べるのは」とかいう人権意識が国連の人権委員会の査察をうけそうて当然なタイプの人は相手にしたくないのでお引取り願いたい。


まだ言い足りないのでもうちっと。

事件の被害者・遺族が過激な発言をしても、それは「あんな酷い目にあったんだから」と思える。

殺したいほど憎むのも想像できる。

しかし、他に類を見ない残酷な犯罪であるから、当事者にとって唯一無二の体験で、悲惨な出来事なのであって、誰も遺族・被害者の代わりになることは出来ない。

ただ、少しでも遺族の願う方向に沿った形で哀しみが癒えるよう、哀しみに囚われてもう他のことが見えないような遺族にはなんとかその負担が軽くなる方向に進むよう、傍から事件を見聞きする立場のものとしては、願うだけしかない。

しかし、時に「自分たちは被害者・遺族の感情がよくわかる、被害者の望むことをそのとおりにしてやるのが絶対に正しいのだ」「お前は遺族の感情を考えたことがあるのか、立場になったことがあるのか」と被害者の感情をかさにきて持論の正当性を主張する人もいる。

他人の不幸を自分の正義感のダシにしようとする様は本当に胸糞が悪いのでやめてもらいたい。