使い捨てのはしを漂白して出荷 中国の偽造工場

【北京=福島香織】すでに使用された使い捨てのはしを集めて硫黄などで漂白し、高温消毒などの処理をしないまま出荷していた工場が天津市郊外の農村に集中していることが、地元ジャーナリストらの潜入取材で明らかになった。

 ジャーナリストがレストラン経営者を偽って工場に潜入、製造現場を見学したところ、工場内には使用済みのはしが漂白剤の入った大きな水槽に漬け込まれており、工場長から「硫黄やその他の漂白剤で洗浄すれば、使用済みのはしの汚れはきれいにとれる。高温処理はしていない」と説明を受けたという。使用済みのはしは東北部から回収業者を経て購入しているという。

 ここで製造されているのは、「使い捨て衛生ばし」と呼ばれる丸いはしで、においをよくかげばつんとした薬品臭がする。

 工場の倉庫には新品に“偽造”されたはしが、農薬や化学肥料の入っていた袋に無造作に入れられて保管されており、出荷の際には安全で環境にもやさしい商品であることをアピールする「緑色」の表示のついた段ボールの中に移し替えられる。

 村には小規模なはし工場が数カ所集中しており、ジャーナリストらはそのうちの2つの工場に潜入し、確認したという。産経新聞が同じ工場に電話したところ、工場長は「使用済みのはしの二次加工は禁止されており、うちでは作っていない」と否定した。

 中国では2003年の新型肺炎流行後、使い捨てのはしの使用が「衛生的」として急速に広まり、現在、国内の年間消費量は500億本。輸出用にも300億本、製造されている。しかし、その製造工場のほとんどが従業員10人以下の零細工場で、使用済みのはしの二次加工や、これらのはしから検出される残留二酸化硫黄の問題が以前から指摘されていた。

 中国消費者協会は「はし袋に製造工場の名前、連絡先、商標が記載されていないものは使わないように。使用する前に一度よく洗うように」と呼びかけているほか、中国商務省も、安全性の観点から使い捨て食器の使用について自粛を促している。

(2007/09/20 22:17)



北京五輪控え10月からタクシー全面禁煙に

2008年北京五輪で“禁煙五輪”を実現させるため、北京市は10月から市内を走るタクシーの全面禁煙を実施する。「喫煙大国」との悪評を一掃する狙いがあるが、中国の喫煙率(15歳以上)は35.8%で、そのうち66.8%が男性。中国の英字紙チャイナ・デーリーによると、北京市では成人男性の約半数が喫煙者といわれるだけに、実効が上がるかどうか煙で見通しは悪そうだ。

 1992年バルセロナ五輪以降、五輪施設の禁煙措置は一つの流れになっている。北京五輪でも選手村や競技施設、観客席を禁煙とすることが決まっている。選手やコーチが利用する練習施設や居住施設でのたばこの販売も禁止している。

 五輪を契機に国際的なイメージの改善をもくろむ北京市はすでに、外国人選手や観光客の目につく機会が多いタクシー運転手のマナー改善に着手している。運転中の喫煙やたばこのポイ捨てが目立っていたが、北京市運輸管理局は今年8月に通達を出し、乗客が運転手の喫煙を発見した場合、カメラ付き携帯電話などで撮影し通報するよう奨励。違反した運転手には100~200元(約1500~2000円)の罰金が科されることになっている。

 「緑色タクシー」と題された今回の禁煙キャンペーンは対象を乗客まで広げたのが特徴だが、中国各紙は具体的な罰則規定が明らかにされていないことを問題点として指摘する。北京の大衆紙、新京報によると、タクシー運転手ができるのは喫煙をやめるよう乗客に注意するだけ。従わない場合も下車を強制することは規定上不可能で、「乗客の喫煙を阻止する方法がない」のが実情だ。

 今年1~2月、中国吉林省長春などで開催された冬季アジア競技大会では、禁煙のはずの体育館内のトイレに、紫煙が充満した。今度は北京市民や訪問者のモラルが問われることになりそうだ。

(北京=川越一)

(2007/09/22 17:33)

日本国内のニュースでも「こんなのトップにこねえよ」という中国社会ニュースを連続でトップに掲載。

産経新聞は「中華人民新聞 日本語版」という感じになってきた。

(ネウヨのいちゃもんつけにありがちな、句読点もあやふやなたどたどしい日本語が面白すぎ)

気になって気になって好きで好きでそっちばかり気になってしょうがねえのねえ?愛?(笑