うちゃ師兄が儀琳ちゃんについて「どうしてあの両親から彼女のような可憐で純情な女の子が生まれたんだろう」とおっしゃっているのだが、金庸先生の作品て親子で気性がまったく違うというケースが多い。

誠実な郭靖+聡明な黄蓉から 愚鈍でわがままな郭芙 とか。
ずるがしこい楊康の息子が楊過神鵰大侠とか。

特に顕著なのが 色情狂 公孫止 + ひがみ気が強いババア 裘千尺 から
真摯で情の厚い娘 公孫緑蕚

ホントあの極悪カップルからなんでこんないい娘が・・・しくしくしくしく。という

「金庸作品の登場人物が血統に拠らない」のを判っていても、
最近「倚天屠龍記」を読んでて少なからずショックなのが、

朱子柳  →→→ (子孫) 朱長齢 →(子) 朱九真

ナイスガイ朱子柳アニキの子孫がなんでこんな極悪非道の親子に~~~!!
人格者・一灯大師の「一陽指」の継承者がなんでこんな心根の捻じ曲がった輩にいいーー!!

倚天屠龍記〈第2巻〉黒い刻印/金 庸

¥1,890
Amazon.co.jp

ぐすん。
まあ、郭襄と同世代の張三宝が100歳の老人、ということであり、たぶん朱のアニキの代から5.6代は後世ということもあって、親祖先の得度も薄まろうというものだが、
日本では依然としてウン十年前の旧世代の権威を笠に着た階層がのさばっているよねえ。「●●さんのおじーさんが立派な人」がまかりとおちゃって。<「立派な」っていうのもいろんなものがあると思うが。