ドン・アイマスの差別発言事件で、

アイマスがしきりに「私は悪いことを言ったけどいい人間だ」と主張していたのが印象に残った。

しかし、先進的人権社会でこのように差別発言を繰り返す人間が許されるわけもなく、何度も謝罪しているにも関わらず彼の出ている番組は放送中止になり、現在停職処分を受けている。

「解雇されるべき」という意見が多く紹介される中、「国営の放送でヘンな帽子をかぶっているのが悪い、差別発言についてよりも、そのことで彼は解雇されるべきだ」という意見もあってそこは笑ったのだが、

インタビューに答えるアメリカ国民のアイマスに対する深い嫌悪感に、もう「差別的発言が面白く受け入れられる」時代は過ぎたんだなあ、と感慨深い。

翻って日本では首都の首長に差別発言を繰り返し、謝罪もなし、「曲解だ」「バッシングだ」と非常に潔くない差別主義者が選ばれてしまっているわけだが、やはり国際社会とか時代に取り残されていくというか逆行していく一方なのだな。他国に拠らなければ食料も防衛もままならない国の脳内鎖国。自ら招くABCD包囲網。

もしかしたら、首都在住者はアイマスの主張するような「悪いことを言うけど、できるいい人間」という「願望」を都知事像としているのではないだろうか。都庁には週に3日しか登庁しないし、ただのいきあたりばったりの「アイディア先生」((C)さよなら絶望先生)なんだろうけどね。そのうちナントカギンコーの件も噴出してくるでしょう。

と知事は発言そのまんまの人物だと思いますよ。

「悪いことを言う悪い人間」