ここ数日「ペルシャ湾演習」「イラン高官逆拉致作戦」だの「後48時間」だの「4月6日」だので、トンキン湾事件やらファルージャを思い出して気が気じゃなかったのだが、無事開放されてよかった。
英兵15人を即時解放=イラン大統領が発表
4月4日23時0分配信 時事通信
【カイロ4日時事】イランのアハマディネジャド大統領は4日、首都テヘランで記者会見し、同国が拘束している英兵15人に恩赦を与え、直ちに解放すると発表した。
同大統領は「イランは15人の兵士を訴追する権利を持っているが、イランのイスラム体制および国民の名において15人に恩赦を与えることを宣言する。これは英国民への贈り物である」と述べた。
CNNでキャスターが「開放された英兵たちは笑いすぎ(<ちょっとこの言い方面白くて笑った)」「考えたくはないが、何か英兵とイラン政府の間に取引があったのじゃないか」と勘ぐっているほど、イランのやり方は巧妙だったと思う。「贈り物」って言い方とか兵士たちが着ていたのが「イランで手に入る最上級の服」とかね。
あのおっさんトンデモなくせしてやり手だな。
むしろ、イギリスが「何かあったら口実に攻撃を仕掛けるヒステリーぶり」を露呈するはめになったのじゃないかと。
イギリス政府および報道は「捕虜は虐待を受けて手紙を書かされたんです、人権問題ですキイキイ」とやってたが、自国の軍隊が『捕虜』に対してやってきたことに対する『無反省』っぷりを揶揄されても仕方ないな。
テリー・ジョーンズ:「あれで屈辱だと?」 (暗いニュースリンク)
そして、ここが私の述べる重要な点なのだが、テレビに映る表情を見る限り、ターニー一等水兵は重圧下に置かれているようだ。新聞各紙は行動心理学者に映像分析をさせているが、学者達は彼女が「惨めでストレスを感じている」と結論づけている。
非常に恐ろしいのは、彼女を「惨めでストレスを感じる」状況に追いやったイラン人たちの陰湿な手口だ。彼女には電気拷問や火傷の跡もなく、顔を殴られた形跡も見えない。これはもはや受け入れ難い。もしも人質が脅迫下にあったなら、例えば不名誉に性的な姿勢を強制されたり、性器を感電させられた場合は、アブグレイブ刑務所のように撮影されて然るべきだ。そうした写真は、さらに世界の文明的な国々へ回覧され、誰もが何が起きたのかを正確に知ることが出来るようにすべきなのである。
ファルージャのときもだったが、「報復」の「空爆」で実際の的になるのはいつも民間人で、子供や女性が一方的に殺害され、「兵士を殺害した武装勢力」とやらが実際にどうなったかは確かめる手段もない。『成果』は旧日本軍が昔やったような「大本営報道」ブッシュの言い訳、の中でしか確認できない。
ブッシュ政権のイラク戦争批判で、「日本やドイツと戦ったとき、『国』を相手に私の父たちは戦っていた。しかし、今イラクで行われていることは『国』を相手にしたものでもなく、『戦争』でもない。今起こっているのは『内乱』だ」と言っていたが、その口火を、ウソの口実で切ったのは誰だったか。
大した戦力も持たない国に超大な軍隊を動員してあっという間に占領し、占領し続け、その割りに武装勢力を掌握できずにイラク国内に引き込み、無実のイラク国民を弾圧し、連行し、捕虜を虐待し、レイプし、殺害してきたのはどこの国の軍隊だったのか。
公称のイラク戦死者数は今まで1万とか3万とか言われていたが、先月BBCで英医学誌の「60万人が戦争の犠牲者」とする数字を「信頼できる」という報道があった。
『イラク戦争』じゃない、『イラク虐殺』だ。
英兵15人を即時解放=イラン大統領が発表
4月4日23時0分配信 時事通信
【カイロ4日時事】イランのアハマディネジャド大統領は4日、首都テヘランで記者会見し、同国が拘束している英兵15人に恩赦を与え、直ちに解放すると発表した。
同大統領は「イランは15人の兵士を訴追する権利を持っているが、イランのイスラム体制および国民の名において15人に恩赦を与えることを宣言する。これは英国民への贈り物である」と述べた。
CNNでキャスターが「開放された英兵たちは笑いすぎ(<ちょっとこの言い方面白くて笑った)」「考えたくはないが、何か英兵とイラン政府の間に取引があったのじゃないか」と勘ぐっているほど、イランのやり方は巧妙だったと思う。「贈り物」って言い方とか兵士たちが着ていたのが「イランで手に入る最上級の服」とかね。
あのおっさんトンデモなくせしてやり手だな。
むしろ、イギリスが「何かあったら口実に攻撃を仕掛けるヒステリーぶり」を露呈するはめになったのじゃないかと。
イギリス政府および報道は「捕虜は虐待を受けて手紙を書かされたんです、人権問題ですキイキイ」とやってたが、自国の軍隊が『捕虜』に対してやってきたことに対する『無反省』っぷりを揶揄されても仕方ないな。
テリー・ジョーンズ:「あれで屈辱だと?」 (暗いニュースリンク)
そして、ここが私の述べる重要な点なのだが、テレビに映る表情を見る限り、ターニー一等水兵は重圧下に置かれているようだ。新聞各紙は行動心理学者に映像分析をさせているが、学者達は彼女が「惨めでストレスを感じている」と結論づけている。
非常に恐ろしいのは、彼女を「惨めでストレスを感じる」状況に追いやったイラン人たちの陰湿な手口だ。彼女には電気拷問や火傷の跡もなく、顔を殴られた形跡も見えない。これはもはや受け入れ難い。もしも人質が脅迫下にあったなら、例えば不名誉に性的な姿勢を強制されたり、性器を感電させられた場合は、アブグレイブ刑務所のように撮影されて然るべきだ。そうした写真は、さらに世界の文明的な国々へ回覧され、誰もが何が起きたのかを正確に知ることが出来るようにすべきなのである。
ファルージャのときもだったが、「報復」の「空爆」で実際の的になるのはいつも民間人で、子供や女性が一方的に殺害され、「兵士を殺害した武装勢力」とやらが実際にどうなったかは確かめる手段もない。『成果』は旧日本軍が昔やったような「大本営報道」ブッシュの言い訳、の中でしか確認できない。
ブッシュ政権のイラク戦争批判で、「日本やドイツと戦ったとき、『国』を相手に私の父たちは戦っていた。しかし、今イラクで行われていることは『国』を相手にしたものでもなく、『戦争』でもない。今起こっているのは『内乱』だ」と言っていたが、その口火を、ウソの口実で切ったのは誰だったか。
大した戦力も持たない国に超大な軍隊を動員してあっという間に占領し、占領し続け、その割りに武装勢力を掌握できずにイラク国内に引き込み、無実のイラク国民を弾圧し、連行し、捕虜を虐待し、レイプし、殺害してきたのはどこの国の軍隊だったのか。
公称のイラク戦死者数は今まで1万とか3万とか言われていたが、先月BBCで英医学誌の「60万人が戦争の犠牲者」とする数字を「信頼できる」という報道があった。
『イラク戦争』じゃない、『イラク虐殺』だ。