子供のころ戦争での徴兵や供出などの悲惨な体験を授業でやったりすると、必ず
「なんでみんな『強制されることはいや』と言わなかったんだ」
という意見がでたもんだ。それに対する大人の返答が
「その時代は、みんながそうだったので逆らいようがなかった」
「そういう時代だった」

というもので、その頃の子供は、昔の人は自主性がないなとか愚かだとか思ったりしたもんなんだが、

今の子供は「いやと言えない空気」を理解しちゃうかもしんないなあ。

日の丸君が代を「強制される」ことを疑問を持たずに、人に説教してまで歩く憲兵気取りがいるし、
(そしてこういう人は「戦後」になったら「反論する権利は残されていたのに何故反論しなかったんだ」とかアリバイのように言うに決まってる)
政府が言うことを聞かない自治体への補助金を渋るのは当たり前だし、
えらい人が公金を私的に使っても「偉い人だから当然の権利」とケツを振る。

こうやって権力の言うことを黙って聞くのが賢い臣民ですよ、という空気が蔓延し、次第にものが言えなくなる。
マスコミが政府に反したことを報道するとおりこうな人々が「このブサヨが!」と抗議する。
そして政府にあたりさわりのない論点を誤魔化したおべんちゃらばかりが垂れ流される。
そんな「戦前まがい」の世の中。

やはり、この国の国民の大半は、戦争祭りで踊りくるって、そのことを「なかったこと」「よかったこと」にしてしまうようなお調子者の子孫のようだ。