こちらの記事のコメント欄を見て思ったんだが、

阿部知子の発言がアホなのは事実だけど自民単独内閣だったらもっとましだったわけ?

村山元総理の対処が「自民党であったらマシであったのか」という疑問を、「自衛隊は一生懸命やっているのに」と「自衛隊への批判」とすり替えたり、「アメリカのステキヘリの莫大な性能で、村山が米軍の出動を断らなければかなりの人が助かったんじゃコラア」と一生懸命自分の知ってる土俵にひっぱっていこうとしている人とかいたんですが、

ハリケーンカトリーナにおいてイラク戦争のために州兵が不足して、本国での災害救助で出遅れるような国に、
日本の災害においてのみ、そんなスーパーな働きを期待するのはどうかしてる。

(なんか「丸」あたりでよくあった「これが完成していれば太平洋戦争で大活躍して戦争に勝てていたかもしれない悲運の名機!!」調なノリを感じる)
(まあ、阪神淡路大震災のときのアメリカ政権は「ブッシュよりはマシな対応ができたはず」って言うんなら、皮肉だが)

まあ、「政治的」な外交理由で断ることなしに、どこの国の救助であっても受けて欲しいというのは俺も思うが、
自民党政権のときの災害でロシアの救助を断ったのもいたんじゃないっけ。

そいから、先のブッシュのことにも通じるが、
救助物資輸送に最適な離着陸距離が短くて済むC-130をイラク戦争に送っていたために、新潟地震のとき輸送に苦労したんだよね。(航空自衛隊の談話が今も残ってるといいんだが)
「災害救助」を盾に自衛隊を持ち上げておいて、行かなくていい戦争に大事な輸送機をとられ救助に遅れをとる。なんだそれは。

それに地震の発生後、連絡を受けてからも小泉前総理は映画のレセプションに「途中退席は失礼」とかなんとかほざいて、支持も出さずに会場にいつづけた。
これは連絡受けていないで動かないよりたちが悪い。
これに憤って当時書いた記事に、同じように「自民党/小泉の最善を信じて信じて信じぬく人から、
「日本の映画に箔をつけるのも総理大臣の仕事ですよ」
「総理が支持しないでも災害救助を発動できるシステムができあがっているのだから、総理が何かする必要はない」


といったことをほざかれたコメントされたのですが、
以前はそんなシステムがなかったんだから村山無罪ってことになんねーのかね?


別に社会党(現社民党)はいいとかは思わねーが、自民党がドキュンな発言してもこのスクラップブックの上位に上がっている「自民党擁護」のように、「こんなことで非難する『与党(主に社民)』の陰謀だ!!印象操作だ!!」とヘンな方向で沸きあがる人、どうあっても何が起こっても自民党がヨクてヨクてああんいつまでも信じてるうウンな人々を見ると、胸が悪くなってきそうだ。

そんなにステキか、自民党が。


以前にも書いたが、とある県で自民党の知事が談合で辞職し、当時社会党の知事が誕生した際、自衛隊が式典に参加したことがあった。このとき、知事が通例どおり「休め」の号令を出さないまま終わったので、俺が「なんだこの知事」と憤っていたら、先輩の自衛官は「助役が教えなかったんだろ」という見方をしていて、他の自衛官も大方それに賛同していた。社会党知事に対する批判は驚くほどなかった。
自民党と癒着した官僚が『政治的』に自衛官の反感を利用しようとする、っていうのはあるかもしんねーな(笑