CNNで話題の映画「ナンキン」について日本人俳優にインタビューをやっていた。
インタビューを受けていたのは「硫黄島からの手紙」にも出ていた「サニー・サイトウ」氏。
(画面を見ていなかったので顔はわからなかった)

キャスターが、「日本でこの事件(南京虐殺)について語ったりすることは、愛国的でない行動と取られることが多いようです。非難されることもあります。」
と語った後、
「サニーさんはこの事件について、当時日本軍がとった行動をどうお考えですか?日本政府はその後充分な補償をしてきたと思いますか」とふったら、

サニー氏いわく
「私は政治家ではなく役者なので、当時日本軍が取った行動や、その後の政府の対応にどうこう言うべきではないと思っています。」


おおい!!前振りされたようなそのまんまの応答ヤメテ!!!!!
これで「日本はこの都合の悪い事件をシークレットにして、国民に語らせなように仕向け、事件の評価をうやむやにしたがっている」という印象操作(笑・ほとんどそのとおりだけどな)が!!成立してしまうではないか。

さらに続けて、
「私は当時の日本兵を忠実に再現することにだけ努めました。日本兵も当時の状況に従わざるを得なかった、戦争の犠牲者なのです。私は彼らと、中国の犠牲者に哀悼の意をささげたいと思います。」
みたいな。

なんか、政治家の応答と似てるねえ。
国内で遺族に対して
「日本軍は悪くなかった」
でも中国あたりに行って
「大変申し訳ありませんでした」


まあ、口で言うならどうとでも言えるわな。心の中で「日本軍の犠牲者」なんて美辞麗句で利用できるするだけ利用してどーとも思ってなさそーなコイズミ前総理とかな。
今年もちゃんと靖国に参拝するんだろうね。
「総理辞めたから利用価値のない『靖国』いきませーん」なんてふざけたことやったら遺族の子孫である俺は怒るよ。


あーー、例のインド人出演者に対して「インド人」と呼び放ったイギリス人コメディアン(ジェイド・グッディさん)、アメリカでも話題になってるなあ。
TV racism row is cautionary tale for celebrity age

米国のメディアでも不快感を示すようなコメントが多いけど、
日本でも「特亜」なんて特定の隣国に対して憎悪を燃やしたコメントや、その国の民族であるだけで「朝鮮人」の蔑称で呼んでも構わない、なんて意識でいるのは、ネット上の一部の人たちだけだよね?
どの国でも他国の民族であるだけであしざまに言われるような風潮は懸念されるべきだよね。
と、思いたい。