以前、「ジェンダーフリー教育のせいで、ただれた性に狂乱する少女たちが、成年を誘惑し性犯罪の起因となっている」と日本の教育を(起因を勝手に捏造し)嘆いていた市会議員を取り上げたことがあった。

モデル志願の少女は「男を誘っている」のか?

その人物が市議を務める「伊勢崎市」の中学生が、今日にってれの番組に出ていたのだが、

いい子たちばかりじゃないか。

合唱に取り組み、校長が生徒たちのいい表情を写真に収めることに熱中し、
バスケや自転車乗りなどの体を動かす遊びが「一番楽しい」と嬉しそうに語り、
給食をおいしく食べ、ゲーム脳森教授もお奨めしそうな「手遊び」に無邪気に興じる。
特に、お母さんの女手一つで育てられた、という少女の、「お母さんに感謝している、将来ステキな大人になって、お金を稼いでお母さんに楽をさせてあげたい」というセリフにはおっちゃんほろりときたよ。
なんていいお子さんたちなんしょ。
このような子供たちはまさにこの国の宝だな。

こちらは北国なので寒くて口が強張っちゃって(?)、高倉健さんのように無口な男子が多いので、
こんなにハキハキと朗らかに返答できるお子さんたちはうらやましいと思った。
(まあ、その地域地域なりの子供のよさがあるのだが。)

先の伊勢崎市議の方は、こういうお子さんを育て上げた伊勢崎の教育に誇りを持つべきだ。
妄想の中の「男女混合名簿で性に狂乱する少年少女」に説教して満足してないで、実際の「伊勢崎の子供」と向き合いなさいよ。
検索結果で見つかったどこの誰が書いたか判らない「モデル志願の少女が男を誘う掲示板の書き込み」なんか真に受けてないでさ。そういうのは変態を釣るための業者の「つくり」なのが大半だと思うんだが。

伊勢崎市議が賛同している「アンチジェンダーフリー」という運動には、
「ジェンダーフリー教育がシングルマザーを増やそうとしている!」という批判があるのだが、教育によってわざわざシングルマザーになる親なんているんだろうか。
多様な家族形態の擁護は、番組に出ていた父親を亡くした女子児童のような、片親だけの家庭の子供や、周囲の子供に「どんな家庭だっておかしくないんだよ」ということを伝え、引け目を感じたりおかしいと非難したりすることのないような意味合いで教えているのだと思うのだが。
あのけなげな女子児童が「お前んち父ちゃんいないのやーいやーい」と周りの子供に非難されるようになれとでも思っているだろうか。例の「年寄りに対する思いやりの欠如した稲田朋美」自民党選出議員のように、「私たちのような夫婦同姓、両親の揃った麗しいお家庭しか認められるべきではありません!!か?

ジェンダーフリーとは

もし、「男女混合名簿」のせいで学校にこないで男を誘いに街に繰り出している少女が絶対いるっつーなら、
夜回り先生みたいに市議が説得して歩けばいいじゃないか。

偉そうな説教でなんとでもなると「教育再生」を進めようとする、
自虐子供観、自虐教育観が横行している。
日本の子供を貶める自民党のやりくちにはウンザリだ。



検索で見つけたなんと東村山市の言い分とソックリ(伊勢崎市の大観覧車建設計画)にTBしてみる。
共産党の市議の人のブログらしい。俺は民主党支持だが、日本共産党は他国の独裁共産党と違って、腐敗した日本の政治に切り込む欠かせない政党だと思っている。日本の宝だな。<TB通してもらえるようにお世辞を言っておく(にこにこ