美少「妹」の件はたぶんにどっかで取り上げられていそうなので、
本当に俺好みの誰もよみたくなさそーなネタで第二段。
(みどころガイドというよりはネタバレガイドなので小説未読の人は注意)
金庸作品はオヤジ描写も味わい深い。小説を読んで、前作「射鵰英雄伝」からどー変わるか楽しみにしていたキャラが二人いた。
一人目は欧陽鋒。(西毒)
前作で楊康に息子を殺されちゃったのに、楊康の息子の楊過の姿を見て「ああ、せがれ」とかわいがってしまう因果かな。
楊過は西毒にかわいがられていなかったら、もっと世をすねてダメ人間になっていたに違いない。
(西毒から授けられた「蝦蟇功」で何度もプライドの危機を脱している。)
楊過も「父さん、父さん」と西毒を慕って最期まで親孝行でしたな。
前作で「いかにも異国(ペルシャ?)風味のごうつくオヤジだったのが、少し丸くなったようで。
しかし、欧陽鋒が楊過に蝦蟇功をさずけたり、楊過が欧陽鋒を木可(か)鎮悪からかばったりといった「義理の親子情愛のくだり」はこのドラマではバッサリスッキリはしょられております。
あんまり楊過の成長に関わらなかった郭靖の手柄に全部なってる気がする!!
もう一人は木可(か)鎮悪。(飛天蝙蝠)
前作ではビジュアル的に一番「かっこいい」と思ったんですよ。
盲目のスカーフェイス、バハバハ墨衣をはためかせ、重そうな鉄杖を振り回し、ピンチのときに飛び出す毒菱!
話も聞かずにすぐ暴走、
その頑固さが漢!しびれる!!みたいな。
こんな感じ。
神鵰ではこんなん。
丸くなりすぎだ!!
しかしながら、その頑固さや実直さ豪胆さは原作を読んでいない人にも伝わるはずだ・・・・っだといいな。
この人のさとしがなければ、楊過もまたしてもあらぬ方向に暴走して、小龍女と会えなかったかもしんねーなあ。
この二人の他にもオモシロオヤジ全員集合で沢山いるが、
(俺のお勧めはナイスガイ朱子柳だ!!)
一番の敵役なのに、原作では目先のモノにとらわれて振り回されすぎてねーかあ。な印象だった金輪法王の最期は原作より筋が通ってて好きでした。
自分の武芸を継がせられるものがいないことに対する惜哀っつーかが心に染みて、うっかり金輪ごときのために泣いた。