下の「猫は猫である 」の記事に、fabriceさんから「オバサンたちが朝夕野良猫にエサをやりまくってるんで増えて増えてもうタイヘン!」とコメントを貰い思い出したのだが、

うちの近所の公園にも「猫にえさやりオバサンズ」が存在する。しかも、こっちのえさやりオバサンズはエサをやるだけでなく、ビニール袋を持ち歩いてウンコを回収したり、メス猫の避妊手術をしに引っかかれながら獣医のもとへ連れて行ったりということまでしている。

猫写真を撮っていたりすると仲間だと思うのか、いろいろ話しかけて、猫一匹一匹の名前なんぞを教えてくれる。(俺は同じに見えてよく覚えきれないのだが。)


下の記事に書いた、「白い車がきて子猫を回収していった」というのもオバチャンズから聞いた情報である。(かなり悲しんでいた。)

聞くところによると、元からいた猫は避妊手術をしていても、心無い人が「猫がいっぱいいてエサを貰っている公園だから」と手術をしていない猫を捨てていったり、子猫そのものを置いていったりするので、いたちごっこになっているんだそうな。拾う神あれば捨てるクズあり、ってトコか。

オバチャンは屈託なく「お金もかかるのよー」と言っていたが、実際そうだろうな。「うちで飼えないんだけど、本当にかわいい子たちだから何かしてあげたくてねー」と言っていた。俺にはできん。頭が下がる。


ところが、こんな献身的な活動にも、文句を言う人も存在する。

「エサをやるから猫が集まって、うちの血統書つきの飼い猫ちゃんに何かされたらどうするざますキイ~~」とか言っていた。

公園の近くに豪邸がある、血統書つきの飼い猫ちゃんを繁殖させてペットショップに売っている、会社社長の有閑(?)マダムのくせにセコイオバサンである。

飼い猫がなんかの賞を取ったのをえらく自慢している。


このオバハンから以前信じられないことを聞いたことがある。

飼い猫の〇〇ちゃんが子供を五匹生んだのだが、その中の二匹が先天性の異常を抱えていたらしい。

「うちの〇〇ちゃんからこんな子供生まれるわけないの、父猫のほうに何か悪い血が入っていたのヨネ

とシャーシャーと言っていた。「こんな猫じゃ売れないわ」と。


「じゃあ、引き取り手探すの大変でしょうね」と俺はオバハンは嫌いだが気の毒な子猫のためにちょっと協力する気があって言ったのだが、

「引き取り手なんかあるわけないわよ」とすげもない。

「うちで育てるんですか?」と聞いたら、

「もう、あんなの処分しちゃったわよ!おかしい猫なんか育てたってしょうがないじゃない!


俺はなんだか目の前が真っ暗になった気がした。

どう処分したのか、なんて聞けるはずもない。

自分が大事にしている猫から生まれた同じ子猫を、どうしてこんなにも簡単に選別できるのか?


このオバハンは公園の子猫が保健所の車に回収されていったのを喜んでいた。

「血統書もない猫を勝手に公園でエサをやって繁殖させているのが悪いのだ」と、オバチャンたちの活動を知らないで、それを全否定して「ワタシはそんな責任のないことできません」とか偉そうに言っていた。


お前が言うな。