いまや日本人の半数以上が周辺諸国を「信用できない」といい、

そのうち「侵略されたら困る」から苦しい財政の中軍備を拡大するのも「仕方ない」と言い出すだろう。


挙句の果てには「戦争になるのも周辺国が脅威だからであって仕方なく始めるのだ」とでも言うのだろう。


先の戦争をも「仕方なかった」

「戦争犯罪は負けたためにアメリカの一方的な裁判で」

「今の繁栄が戦争で亡くなった人たちのおかげである」と美化するのと同様に。


日本人の大多数は「日本人は戦争なんか起こさない、日本人は自分たちを戦争で犠牲にするほど国家に尽くす気持ちはない」と言うが、


自衛隊が戦場に赴くのを

「仕事だから仕方ない」

と言って、自国民の命を理不尽な任務で危険にさらすのを平然と受け入れたように、

他人が戦争に行くことを「仕方ない」と切り捨てることができる冷酷さを沢山の日本人がもっていることを、イラク戦争で身にしみて思い知らされた。


自分たちから切り離した自国民の犠牲は「仕方ない」「仕事だから」と言えるのだ。

その範囲が、

「ニートやフリーターは戦場に行っても仕方ない、こんなときぐらいお国の役に」

「失業者は仕事がないんだから戦場に行ってお国の役に」

と為政者の思惑通りに拡大されるのはあっという間だろう。


そういう乗せられやすい民族なのだ。