神雕侠侶 のNECOでの放映が年内に決まったが、待ちきれないので小説版を頼んだ。

6月はじめに頼んでから来るまで間があったので、

手に入りやすい神雕侠侶の前作、英雄伝を読んでみることに。

NECOで放映された「天龍八部」「笑傲江湖」の3作の中では、一番面白くなかったので期待していなかったのだが、面白すぎる!!


金 庸, 金 海南, 岡崎 由美
射雕英雄伝―金庸武侠小説集 (1)

なんじゃこのエンターティメントな内容は!

こんなに続きが早く読みたいと思うのは中学のときの夢枕獏のキマイラシリーズ以来だ!

これが50年前に書かれた作品とは驚きだ。


神雕侠侶 (邦題 神雕剣侠 の1巻も届いたのだが、早く続きが読みたい。

こっちが「」をはるかにしのぐ面白ぶり。

(チャウ・シンチー他いろんな人に影響を与えたのも分かるなあ。)

徳間さん早くだしてけれ。イライライー。




#中国(香港)の小説家が好き、と書くと、「中国が好きな人」といったものすごく単純なラベリングを貼られてしまいそうだが(笑)、金庸のように毛沢東批判や、反日教育に害するとの理由で韓国で発禁になった小説家のモノを好きでも「中国政府に組するもの」に見られちゃうのかなー、と被害妄想。

日本=日本政府=自分、それに文句つけるやつは 反日=親中国・韓国政府→日本から出て行け つー簡単なカテゴリわけで 小学生みたいに世界が単純でうらやましいな、と思う。


「射雕」の郭靖みたいに、モンゴルで生まれ育ち、そこで恩義を受けたが 祖国(宋)は裏切れない とか 「カラマーゾフの兄弟」の長兄グレゴリーみたいに故あって祖国を離れてもずっと祖国を思い続ける、とか愛国心もさまざまにあってそこに葛藤があるのが普通だと思うんだが、権力者に擦り寄る官僚のこすっからさしか持ち合わせていないような人間は理解できる物語りもさぞかし薄っぺらいんだろうな。