昨日やっとホテル・ルワンダ見てきました。
(○。○○○川じゃ25日からだったんだよ!)
混んでました。
50代のおば様がたから、10代らしき娘っ子、おじさんにーちゃん老若男女取り揃えて。
で、隣に座った娘さんの会話を聞くとはなしに聞き耳頭巾してたら、
「やっべ、化粧してきちゃった、ぜったい落ちるよ」
「なになに?どゆこと?」
「すんげー泣けるんだってよ、この映画」
「どういう話?」
「よく知らないけど、感動するんだって」
なんか笑った。こういう「自分たちの関係のない物語を観て感動を消費しにきました」っつー立ち位置で観に来てる人が多いなら、町山アニキをがっかりさせたあの意見 もうなづけるかな、と。
(「めざまし右翼テレビ」でも紹介されてたし)
でも、その段階では俺も観てなかったわけで、その会話にはがっかりしつつ観たけど、
よかった。
映画が終わって明るくなるまで立つ人がまったくいなくて
(亡国の○ージスとかだと、クレジットが流れる画面の前を横切ってドカドカ帰り始めたのだが)
みなさんなぜか無言で帰っていった。
(友人と一緒にくると映画のどこがよかったとかペチャクチャしゃべりながら帰るじゃないですか。あれがない。)
俺もだけど声がでないくらい打ちのめされたのだろうか。
ジャンレノの姿に「あっあの人知ってる有名な人」(いちいち喋るなー!!)と言っていた隣のおねーちゃんも最後は無言で出て行ったぞ。
映画の内容は、「美しい日本人の私たちには関係ない」と思えるようなものではまったくなく、俺は自身に引き寄せて考えていた。
だってフツ族とツチ族みたいに、西洋人から観たら見分けがつかない顔同士で「○○人は××人より劣っているんだ」なんて言い合ってるのなんか、この東アジア地域じゃよくあることじゃないか。
まして、同じ言葉を話して同じ文化の中で育った同じ日本人であるのに「父親が韓国人だから反日的なことを書くんだ」なんて批判は、「ゴキブリに加担するやつはゴキブリになるんだ」ってホテル・ルワンダで虐殺を煽ったラジオのプロパガンダそのまんまじゃないか。
慣れた差別で優越感を得る快楽を捨てられない人がいるのはわかるが、どうかあの場で俺と一緒に映画を観て無言で帰った人たちに、監督の思いや町山氏の願い が届きますようにお祈りするよ。南無阿弥陀仏。
私物としての画像ならいいかな?
(町山アニキのブーンドックス2の邦訳希望。ニュアンス的にわからない部分多し。)