人生アウトさんからコメントを貰ったので知ったのだけど、
小泉アンド猪口少子化対策口だけ大臣がまた「造語」まで作って庶民の敵作りですよ。
自称高級知識層のみなさんがこれまたよだれを垂らして飛びついて叩くのかな。
「待ち組」は、フリーターやニートなど「挑戦しないで様子をうかがう人」を意味する造語。猪口氏は1月31日の記者会見で、「『負け組』は立派だ。その人たちは戦ったのだから。本当に反省すべきは『待ち組』だ」と述べて、フリーターらの奮起を促した。
ニートとかフリーターやる勇気ないんで他人事ですが、たびたび引き合いに出しているYくん。
オンラインゲームのやりすぎから引きこもり無職になり、ネットでのバーチャルの自分のほうが重要になってしまった、憎中憎韓で抑圧された自我の鬱憤を晴らそうとするどーしようもない彼ですが、
引きこもりになっていく過程をよく見ていたので(勤め先の店長も知り合いだったし、オンラインゲームも俺が紹介したやつ、オンラインでの知人も重なっていた)
小泉さんや猪口さんのような非常に恵まれた、
日本社会の有り様に責任のある立場の人間から、
まるで他人事のようにYのような「待ち組」に反省を促す権利があるのかと非常に疑問です。
フリーターやニートが就職するときだって、たとえ学歴があっても「空白の期間」が枷になる。
高卒のYの場合さらに悲惨。
ニートでなくても、いったん就職してから学費を稼いで入学した場合など、「何年度卒業まで」という年齢のハードルがあったりする。
要するに、日本という社会が「順調にエスカレーターを乗り継いだ、権力者にコネのある人たち」向けにできているのに、
社会を「そういう恵まれた人たち(たとえば官僚とかコッカイギーン)がさらにうまい目(天下り先に独立行政法人とかギーン粘菌温存)を見るシステムを作った」人たちが、
はしごをはずされて絶望している人たちに向かって何か言える立場か?ということです。
アメリカでは、ホームレスから大学に入った人たちの話とかをよく「サクセスストーリー」のように称えたり、
中流階級の人たちが小金を得たときにまずボランティアとしてホームレス支援をしたりするのに、
日本では公然と汚いもののように言って犯罪者扱いです(fabriceさんのエントリーのコメント欄 参照)から、いったん格差が広がったら、挫折した人たちにはアメリカ以上につらい社会と言っていいのでは。
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- Phoebe Louise Adams Gloeckner, Robert Crumb
- A Child's Life and Other Stories
騙されて強姦される少女に「自業自得」という非人間的な言葉を吐ける政治家や、望まずにニートとなった人たちにお前の行いが悪いからだ反省しろと言える大臣がいる日本ですから、この漫画の主人公は日本でなら教育を受ける機会もなく、ラストの主人公の友人のようにエイズで死んでしまうかもしれませんね。