以前、「官僚は国家試験に受かった優秀な方々だから、それ(国家試験に受かること)ができない庶民は彼らのやることに文句をつけるべきではない」と言った大学生のことを書いた。
大学受験を経験したことのない俺にはあまり理解できないのだが、国立二期校や早稲田や慶応といった有名私立大学を出た人の中に、東大や京大といった超一流大卒の人に対して、「自分たちのなしえなかったことをやり遂げた超越者」のごとく卑屈になっている言説を聞くことがある。さらに、「自分たちでさえ敬服するのであるから、何も知らないバカな庶民は彼らに物申すことはまかりならん」というものに発展しているケースもある。
最近の「高校卒や地方大学卒の小役人には物申すくせに、官僚の天下りや利権のための大規模な公共事業を追求しない」マスコミには、こういった心理が働いているのではないかと勘ぐっている。
さらに、超一流大学の官僚・権力者に卑屈になる人たちには、「権力を手にしなかった一流大学卒」に対する、圧迫されたものを吐き出すかのごとき憎悪を感じる。
fabriceさんを京大卒と勘違いした人が当てこすりを言ったり 、
それまで大上段に構えた物言いでコメントしていたのにゲストに対して「○○さんは東大卒」といったことをバラしたとたん、憎悪を撒き散らしてコメントをしてきたこともある。
早稲田や慶応といった経歴を持つ政治家は「分かりやすいお仲間」で、東大や東工大といった経歴の非権力者は「自分たちは学歴で負けているが、権力を持っていないから叩きやすい」という構図になっているのではないだろうか。
わかりやすい具体例では、東大中退のホリエモンをあれだけ「とんでもないやつ」と叩いていたマスコミが、堀江が権力者の側についた途端、ブンブン尻尾を振って持ち上げ始めたということがある。
マスコミのやっかみを受けてかわいそうな岡田代表と菅直人氏であった。
(俺は国民のために一生懸命やってくれるならどこの卒業でも構わない)