「犯罪を自慢するメンタリティ」のコメント欄で書き手の意図と違う「空気」の議論になっちゃってて、ウツさんはエントリー立ててくれたりした。その「空気」問題でちょっと思ったのだが、俺は現実で小泉政権の支持者に会うことがほとんど無い。たまにいても「改革をしてもらわなきゃー・・・」みたいなことを言う、いまだに小泉が改革を目指しているのだと勘違いをしている老人だったりする。

俺はブログやネットでやるやり取りと、現実の主張がほとんど変わらないので、こういう人に会うと「小泉が改革やるなんて言ってるのははったりにすぎんでしょう、3年近くもたってまだ信じてるのかキイキイ」とか大人気なく言ってしまうのだが、ほかの小泉不支持者は支持者に会っても「えー?」みたいな感じで済ましている場合が多い。

逆に、現実で直接話したとき、「イラク派遣に反対で、小泉も嫌いだから民主党に入れる」と俺を喜ばせるようなことを言ってくれた人物が、イラクでの人質事件のときに俺が自分のサイトに「自衛隊撤退署名運動」へのリンクを貼ったら、掲示板に「自衛隊はあんな3バカのために撤退すべきじゃない」と自己責任論で非難の書き込みをしてきたのに驚かされた。俺にとっては人命も大事だし、イラクから撤退するいい口実にもなるしで「渡りに船」という気持ちでいたのだが(実際そのやり取りの中でそう言って横入りしてくれた人物もいた)、その人は「自己責任、撤退させず、テロに屈しない」のネット上の「空気」に乗ってしまったらしい。

もしかしたら、俺が現実で小泉支持者に会うことがないのは、俺が小泉不支持なのを分かって話をあわせているのだろうか?いや、そんな怖い(^^;;A 

参考になりそうな記事を二件紹介させてもらう。

近聞遠見:
「不思議な国」とみられて=岩見隆夫
 (MSN-Mainichi INTERACTIVE)

 「私と交流のある中国の指導部は『日本の経済界の人はみな、(日本の)首相は困ったものだ、と言うのに、選挙では自民党を応援する。不思議な国だ』と批評していますよ」

■ 「12人の本音を隠す日本人」予告編 (電氣アジール日録)

  「日本人はとにかく、その時に自分のいる「場」に合わせてしまうのだ。極端な例だが、たとえば仮に、被告が在日だったとする、で、普段2chで嬉々として「チョン氏ね」とか書いてる人が審判員に選ばれたとする、すると、そんな彼も、他の審判員が人権意識旺盛で無罪を主張してれば、結局自分も無罪に投じてしまうのではないか? で、家に帰って2chに「どいつもこいつもチョンを擁護するブサヨクで!」と書くと(笑)」

  「やはり、ネットは人前で本音を言えない日本人にとって、世間と表裏一体の補完物なのか……」