このブログで何度か USAカニバケツから引用させてもらったのだが、タイトルの USAカニバケツの由来について前書きでこう触れられている。

「たくさんのカニをバケツに入れておくと、フタをしなくても逃げないという。一匹がバケツから出ようとすると他のカニに引きずり下ろされるからだ。」

その後「突出するものを許さない日本社会のたとえとして使われることが多いが、アメリカは日本以上に脱出するのが難しいカニバケツ」と続く。

カニなんて頭悪そーだし、いかにも、ありそうな話なので俺はカニバケツ説を信じていた<なんか変な言い方だな。

しかし、先日、ものすごい光景を目撃してしまった。

友人のAカワさんが沢蟹を大量に捕獲したというので、貰いにというか、見に行った。
子供の頭くらいの大きさの沢蟹が、昔熱帯魚を飼っていたという巨大水槽の中に、10匹くらい詰め込んであった。うわっキショ!
「これってどうやって食うの?」と聞いたら、
「すり潰して味噌汁」とかこれまたスプラッタなことを言うので、貰う気をすっかり無くしていたら、Aカワさんは用事でその場を離れた。

水槽にはフタがなかったが、水槽の高さはカニの大きさの2.5倍くらいなので、そのままでも逃げることもないだろう、と思って黙って見ていたら、一匹のカニの上に一匹が乗り、その上にまたもう一匹が乗って、なんと下のカニは背伸び(?)をして、上のカニを支えて持ち上げているではないかっ!!
そしてようやく最上部のカニが水槽のふちに到達し、そのままあたふたと逃げると思いきや、水槽のふちで踏ん張ってなんと下のカニをはさみで持ち上げようとし、最下層のカニはさらに上に乗ったカニを持ち上げて仲間を逃がそうとしている。ブラボーカニ!!

そのうちAカワさんが帰ってきて「なーに黙って見てんだよ、カニ逃げてんべ」と怒られ、ふちで踏ん張っていたカニも上ってきそうになってたカニも水槽に突き落とされ、フタをされてしまった。アレー。

居酒屋Pのマスターも「一匹ずつ入れておくか、フタしておかねえと全部逃げんべよ、あいつら頭いいからなー」と言っていた。
恐るべし、日本の沢蟹。

こうなってくると果たして日本の沢蟹が利口なのか、人間がバカなのか。俺にはわかりません・・・