国民の目そらしにマスコミが大々的に取り上げてきたものの推移。
途中鳥インフルエンザとか牛丼とかいろいろあったような気がするが、
政府のやったことに一切触れずに、相手ばかりを批判して「みせかけの愛国心」や「差別意識」を高揚させるのに役立っていることは共通している。
例えば小泉改革とやらがアメリカ型の競争至上主義の導入だったことにも関わらず、ライブドアの堀江氏が「日本的会社構造を壊す」「人と人との繋がりを何だと思っているのか」といった「権威に逆らう、成り上がりものの恥知らず」という差別的な論調で叩かれたように。
どうも、メディアリテラシーという言葉が一部で浸透してきてから、
「どうせそんな言葉は知らない層は、そういったものに警鐘を鳴らす層には耳を貸さず、読売新聞とワイドショーを見て自分で何か意見を言えるという錯覚に浸れば満足する」
と、マスコミがかえって居直っている姿勢が感じられる。
「これほどあからさまに情報を操作するだろうか」という、逆の錯覚も生まれているのではないだろうか。
マスコミが反日デモの映像を流し、庶民が「愛国心」のために青筋を立てている間に、政府が国民の財布から金を抜き取るどころか、未来に過度の負担を残す借金を重ねている。
ライブドアの過剰報道も、次のネタが決まって収束したように、
反日デモネタ大騒ぎも、政府の対応が不完全で日本企業に多大な迷惑をかけた後、マスコミが他の話題を追っかけ始めて(たとえデモが引き続き起こっていても)収束していくような気がする。