山形県と岩手県。

2都道府県、それぞれを代表する日本酒界の雄。

鯉川酒造と浜千鳥酒造。




その酒蔵から当店に投下されたスペシャルピースを紹介致します。

まずは山形県、鯉川酒造から。

幻の酒米、亀の尾を100パーセント使用したこの酒蔵のハイエンドモデルです。

亀の尾を収穫するのは非常に難しい。

しかも実は酒造りには向かない。

特性を活かすのが難しい替わりに、カチッとハマった時の爆発的な味わいに秀でるものは他にあるのだろうか?

気品が高くまるでワインの葡萄品種、ピノ・ノワールのようだ。

亀の尾の稲穂の背丈が高く強風に煽られ倒れやすい。

広大な庄内地方は京都の盆地そのもの。

月山から吹き降ろされる強風はたわわに実り、ダラリと頭を垂れた亀の尾に容赦なく襲いかかる。

さらには農薬にもヒステリックな程気を使う。

しかしこの吹き降ろされる強風こそが亀の尾には必要。

病害虫を駆逐する為には農薬が必要ですが、前途した通り、亀の尾にはあまり農薬を使用出来ない。

替わりにこの強風が害虫を吹き飛ばし、さらには風通しを良くする事で病気にかかりにくくする。

これぞ地力。
テロロワール。

酒造りは人と風土の共同作業。

地酒の醍醐味です。




大手酒蔵のようにボタン一つで何万リッターと醸造する工業生産品と同じテーブルに乗せて語れない。

芸術品とか、農業生産品と呼ぶに相応しい味わいに仕上がっています。

米を極限まで磨き上げ、雑味を排除しながら気品ある旨味だけを浮き上がらせる作業がいかに困難な事か!!

年に一度しか入荷しない特別なお酒を是非よろしくお願いします。

次回は浜千鳥酒造さんです。

では。