シンガポール出発前夜。


僕は朝一番にチェック・アウト出来る状態だった。


すでに全てのベッドは満席だったけど、立ち替わり入れ換わりやってくる旅人達。


僕の知りうる限りでは、ココ「バックパッカー・コージーコーナー・ゲストハウス」が断トツで格安だったからかもしれない。


しまいには床に寝袋を敷いてで泊まってやがるツワモノまで現れる始末だ。


色とりどりの寝袋に包まった奴らはまるで巨大なイモムシのようだった。


べッドで寝れる事に感謝しなくちゃいけねぇな(笑)


僕の胸は常に好奇心でいっぱいだった。


長期の海外生活の中で、僕はあまりはゆっくり眠った記憶が無い。


毎日がギラギラしてた。


それでも僕は明日に備えて無理やり早く寝るように努力した。







案の定、早朝6時に目が覚めた。


タバコに火をつけ、昨夜に買ったミネラル・ウォーターを流し込む。


よし!!


薄暗い大部屋から立ちあがる。


まだ眠っている大勢のイモムシのクソったれ共に悟られない様に僕は脱出を決行する。


階段を下りてレセプションでチェック・アウト完了。


さらに階段を下りるとそこはメイン・ストリートだ!


僕はじんわり肌を焦がす朝日に包みこまれる。


今日は良い天気だ。


幸先いいぜ。


僕は自分の影と競争する様に足早にバスターミナルを目指した。


途中、朝食のパンを購入。


4日目ともなるともう慣れたもんよ(笑)


が、しかし僕はお金を換金していない事に気づく。


・・・・・。


SHIT!!


手持ちのシンガポールドルはわずか14ドル。


一応ターミナルで料金を確認する。


マレーシアのK.Lまで27ドル・・・・。。。


ちっ!!ふざけやがって・・・。


銀行が開くのは9時半。


全然ダメじゃねぇか。。。


朝一番の便にはとてもじゃねぇけど間に合わねぇ。


どうあがいても昼過ぎの出発になる。


またそこらを散策しろってか!?


クソ重たいバックパックとお土産をぶら下げてヨレヨレの乞食みてぇな格好で都会を徘徊しろってか??



凸凹珍道中


・・・・・・・・・。


だぁあああ~!!!!


やっちまった・・・。。


僕は天を仰いだ。


兎に角、目的がずれちまった。。


まずはお金を換金するのが先決だ。


しかしこの頃になると、所持金もだいぶ無くなっていたから、換金時の手数料が堪える。


だからAMEX(僕の所持していた旅行者小切手はアメリカンエキスプレスだった)のカウンターがあれば僕は少々の長距離移動になったとしてもそこを目指す。


なんてたって、そこでの換金なら手数料ゼロだからな。


僕のボロボロのガイドブックによるとAMEXの換金所はオーチャード・ロードという場所にあるデパートの一階との事。


ココからだと約40分・・・!!


最悪や。


ちくしょう!!どうにでもなりやがれ!!


凸凹珍道中


つづく