一旦、僕達はホームタウンに戻った。


適当に晩御飯を済ませ、再びチャイナ・タウン近郊まで車をかっ飛ばす俺達。


今夜は俺達の他に二人、ブラザー達のダチも加わる事になった。


合計5人で夜の闇に紛れこむ。


深夜近くになるとネオンサインがチカチカと忙しそうに点灯していた。


僕はクラブに入る前に近くのコンビニでビールを買う事にした。


つうか日本にいる時と行動が一緒じゃねぇかよ・・・・。


あれっ?お前らは??


どうやら僕以外は酒を飲まないらしい。


意外にもワンまで遠慮してやがる。


ちょっと待て、お前はそういうキャラじゃねぇだろ(笑)!?


いっつも異常なテンションのくせによ。


しかし僕も無理やり勧めるのもどうかと思ったんでやめといた。


結局僕以外の4人はコーラを買った。


これも文化の違いってやつだ。


マレーシア産のお酒は一切ないらしい。


全て輸入しているそうだ。


他民族が暮らす国だといっても大半の人々はイスラム教徒だ。


イスラム教徒は酒を飲まない。


簡単に説明すると、この宗教はもともと砂漠のど真ん中で生まれた。


砂漠での飲酒は命に関わる危険な行為らしい。


だから彼らも飲酒は極力控えるらしい。


なるほどね・・・。


そして、10分程歩いた僕達はようやくクラブに到着。


おっ!?なかなかデカイ箱やんけ?


マレーシアのクラブもタイ同様、外国人や金持ちの中華系が多いな。


ブラザー達も滅多にこういう場所には来ないらしい。


フロア内もなかなかの盛り上がりを見せていた。


くぅ~!!この爆音と雰囲気、テンション上がるぜぇ!!


僕も早くフロアの流れに乗っかる為にテキーラを2,3杯程ショットでかっ喰らう。


気が付くと皆はそれぞれ別行動になっていた。


さてはあいつらナンパにでも行きやがったな(笑)?


僕はと言うと、次第にテキーラが体内を駆け巡り良い感じに廻ってきやがった。



凸凹珍道中

凸凹珍道中
音なのかノイズなのかも解んねぇ状態でも気分は最高に心地良い。


ただ、音とリズムに合わせて踊り狂うのみだ。


見た目とかダンスが旨いとか下手とかカンケーねぇ。


ただ爆音に身体を預けて乱舞すりゃいいんだ。


それが僕流のクラブとお酒の楽しみ方の一つだ。


音と身体の揺れが、ガッツリとリンクした時はマジでたまんねぇべ?


ノンストップだこの野郎。


おいそこのインド人、カレーの話ならよそでしやがれ。


やい白人野郎、ナンパの調子はどうよ!?


売春婦共が人ごみをかき分けて言い寄ってくる。


200RM(7000円程)でどう?


ばっきゃろう!!いらねぇよ!!消えろよ、このクソビャッチ!!


俺はただ踊りてぇだけなんだ。


でもなんかよ、最近ずーっと変な違和感を感じるんだよ。


こうやって一人で海外にやって来ても結局やっている事は日本での生活と同じ。


余命宣告されたオカンをほったらかしにして俺はなにやってんだろ!?


・・・・。。


ちくしょー!!わっかんねぇ・・・・!!


僕は自分てものが全く見えていなかった。


目的すら見失っていた。。


FUCK!!


何も変わんねぇ・・・。


僕は踊る事で、酒を飲む事で現状を誤魔化しているのかもしれない。。


だっせー・・・・。。


でも僕はしばらく理解しながらもどうする事もできない自分に苛立ちながら旅を続ける事になる。


果たして、観光から自分探しの旅に変化するのだろうか・・・・。


つづく