マレーシアに到着していきなりの大歓迎。


僕みたいに常に海パン(つってもオシャレな海パンだからそこんとこよろしく)穿いてる薄汚い日本人をみて、あ~日本人て実は不潔な人種なんだと思われてたらまじでスマン。


そして僕が今いるのは異国の家庭の中。


決してゲスト・ハウスのようなラフな感じの場所ではない。


トイレを借りる僕。


一応、日本から持ってきた緊急用のトイレットペーパーをポケットにねじ込む。


バタム。


僕はマレーシア初のBIG・SHIT(ウ○コ)を堪能すべくこの聖なるフロアに入った。


まずいつものようにトイレット・ぺーパーの有無の確認を急ぐ。


・・・・・。。


やはり無い。


便器の隣の蛇口に1m程のホースが付いている。


これで洗い流せという事か・・・。


東南アジアでぺーパーがある所と言えば大体、人気の観光地とかホテルとか。


何故なのか、解らない。 


文化?


とにかく日本人にとってお尻を手で拭くという行為はかなりの抵抗がある。


もちろん僕みたいな小汚い旅人も例外ではない。


タイに滞在中、緊急事態の時は僕も手で拭く事はあったが、個室のトイレなんでそこまで嫌な気分ではなかった。


そして今、僕が置かれている状況はその緊急事態の最前線。


いつもは安宿に遠慮する程人間が出来ていなかったので構わず使用する事も多かったがここは人様のお宅。


ぺーパーを使うわけにはいかねぇし気も使う。。


もし万が一、トイレを詰まらせでもしてみろ!?


俺は殺されるぞ(笑)


いや、待てよ?必要最小限の量でこのミッションを凌ぐか?


・・・・。。


ダメだ、僕にはそんな決断を下せない。。


それをやっちまって、もし彼らにばれちまったら・・・・・・戦争!?


国家を巻き込む紛争になっちまう。


僕を猛烈に襲う便意。


ヤバいぞ!!ヤツはすぐそこまで来ている!!


最後の理性である肛門を激しく攻撃してきやがる。


なんて非人道的なヤツらだ!?


俺は何も悪くねぇ!!


一方的に攻撃を仕掛けてきたのはお前らだろがっ!!


ヤバい。。


最後の要塞が陥落していく様を眺めながら、僕はその責任の全てを受け止め白旗を上げる以外、生きる道が見つからなかった。


そして最悪に不安な気持ちと切なさが入り混じった、感情の極み。


誠に遺憾。


完全降伏。


・・・・・・・・・・・。。


僕の要塞は無残に破壊された。


ヤツらは、我先にと言わんばかりの勢いで要塞の鋼鉄製の城門を通り抜けて行く。


すみませんっした!!


最高に開放された清々しい気持ちと、この後待ち受ける切腹の儀式がぼんやりとした脳裏をかすめる。


そして僕は最後のケジメをつける。


ふんがっ!!


ヤバい感触・・・・。。


人格崩壊。


久しぶりの感覚。


僕はまた強くなった気がする。


実際、トイレに入る前とは性根の座り方が違う。


僕は威風堂々トイレのドアを蹴破る勢いで出る。


その勇ましさたるや、猛将の如き出で立ち。


僕はそのあと家族の人達と一緒に食事をする事になり、フォークやスプーンは使わずにマレースタイルにトライ。


クスクスと笑われたけど僕なりに彼らの素晴らしい文化に対する敬意を払ったつもりだ。


凸凹珍道中


つづく