夜。


僕はCLUBにいた。


僕はどうしようもなくイラついた感情をふっ飛ばしたかった。


日本人は僕一人だけ。


周りの人間は現地人と売春婦と白人、黒人、チャイニーズの観光客。


ふんっ、関係ねぇよ。


とりあえずビールを飲む。


まずいもう一杯。


フロアは流行りのサウンドが爆音で流れている。客はそれに合わせてガンガン踊っている奴もいれば売春婦とイチャついている奴もいた。


おい、いつまでくだらねぇ音かけてんだ!?


ちゃうやろ?もっとアガる音をかけやがれっ!!


僕はテキーラを胃に流し込む。


音のジャンルが変わる。


BPM早めのバッキバキのハウス・ミュージックだ。


よっしゃ!!調子出てきやがった!!


どきやがれ!!このフロアは俺様のモンだ!!


とにかく踊った。


がむしゃらに乱舞した。


認めたくない事実をぶっ飛ばすように、ただひたすら踊った。


心地良かった。


途中、話しかけてくる売春婦。


あっちへ行けよ。


もうほっといてくれよ。クソったれ。


ほとんど記憶がなかった。


とりあえずヘトヘトになるまで踊り続けた。


僕は朝方、ようやく宿に戻りシャワーを浴びた。


もうこんなイカれた町とは、おさらばしてやるよ。


僕は再びバック・パックを背負い移動する事にした。


宿をチェック・アウトして、世話になったクミ達に礼を言ってバスに乗り込んだ。


次はタウンだ。


そこでいったん仕切り直してからハジャイに行こう。


バスの移動中、僕はどうせ死んだってかまわないって思っていた。


こんな経験そうそう出来るモンじゃねぇ。


思いっきりやってやる!!


そんな事を考えていた。


つづく