僕の乗り込んだミニバスは今にも爆発するんじゃないか?と思うくらいやかましいエンジン音をたてながら走りだした。


バスの車窓から身を乗り出し南国の風をおもいっきり感じながらハイな気分に酔いしれた。


とにかく、自分の目の前に広がる景色全てに感動していた。


ジリジリと肌を焦がすのは南国の太陽だけじゃねぇ。


この魅惑的な雰囲気やバスの中で広がる果物の甘い香りだって十分過ぎる程僕を興奮させてくれた。


その全てが俺の心と肌を焦がしやがった。


勝てねぇ(笑)


僕は日本を離れてからまだ一睡もしていなかったが、そんな事はどうでもよかった。


びゅんびゅんと目の前を大きいヤシの木が通りすぎる。


信号が無いけどまぁいいや。


横の座席には現地の人間が聞いたこともない言葉で会話していた。


俺の最初の目的地はパトンビーチっつう町。


ある停車場でバスが止まった。


どのくらいでビーチに到着するのか見当もつかないから運転手のおっさんに手招きされりゃ、誰だって下車するわな。


俺が降ろされたのは殺風景な田舎くさいバス停。


そこには小屋のような建物があり白人が何人かいた。


ハロー。


小屋の中から小麦色の小柄な男が出てきてこっちへ来いと呼ぶ。


言われるがまま中に入る僕。


ジャパニーズ?


イ・イエス・・・・。


何なのコイツ・・・。こえーよ。。



話を聞いてるとどうやら無理やりホテルの手配をするつもりらしい。


しかも法外な料金。


やべぇ!!はめられた!!


どうする!?


必死で断った。


いいよ、自分で探すから!!


なかなか引き下がらねぇタイ人。


何が「ほほ笑みの国、タイ」じゃ、全然笑えねーんだよ!!


とにかくバックれっきゃねぇ!!


とにかくその場から逃げだした。


半端ねぇ!!めっちゃビビってしまった。


どれくらい歩いたかわかんねぇ。


のどが渇いた。


この方角でいいのか?


訳が解らねぇ。


すると目の前にバイクのおねーさんが現れた。


きれーなおねーさんは好きですか?


そんな感じのとびっきりのおねーさん。


でもヘルメットは着用しようね。(タイではノーヘルでもok)


そして話しかけてきた。


ジャパニーズ!?


やっぱりお前もか?


なんでそんなに国籍が気になんだよ?


おぉ日本人だよ。だったら何なんだよ?


また話しかけてくる。


どこに行くの?


パトンビーチ。


だったら後ろに乗りなよ。


えっ!?いいの?


僕は何だか素直に言う事聞いてバイクにまたがった。


どうにでもなりやがれ!!



バイクはものすごいスピードで走り続け何やら町らしい雰囲気がするところまでやってきた。


みんなヘルメットをかぶらずバイクに乗っている。


これがこの国の常識。


さらにバイクは走り続け、さらに賑わいを見せる場所で降ろされた。


パトン。


小麦色の日焼けした彼女はニコリと笑って走り去った。


きゅん・・・・・・・。



うおー!!やっぱココはほほ笑みの国タイだ!!


間違いねぇ!!


どうやら今度は運が良かったみてぇ(笑)


ありがとう、ねぇーちゃん。


さてと、これからどうしたもんか・・・・?



つづく