スイス東部ダボスで開催中の世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に参加した俳優の渡辺謙(52)が26日、共同通信のインタビューに応じ、東日本大震災での「絆」を訴える支援活動を始めたきっかけについて「阪神大震災の時には療養中で、何もできない歯がゆさがあった」と語った。
1989年に急性骨髄性白血病と診断され映画を降板。その後復帰したものの、94年に再発した。
渡辺謙は阪神大震災の惨状を見ても「何の活動もできなかった。(今の支援活動は)その反動かもしれない」と振り返った。
東日本大震災から1カ月後に、約3000人の被災者に会いに行き、語り合った。
「被災者と寄り添うときに、自分の病魔との闘いの経験が共鳴し合った」と述べ「社会人として何ができるかを考え、行動に移した」と説明した。
ダボスでの会合も「社会人としての世界への発信で、俳優としての活動ではない」と語り、今後も二つの活動を並行して行っていきたいと抱負を述べた。
大震災への政府の対応については「今こそ新しい日本をつくる好機。
政権が変わっても、現状を変えることは難しいが、今やらなければ明るい後世は来ない」と注文を付けた。
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