家庭内性暴力       | slow-room

家庭内性暴力      

周囲の大人の重要性



物理的、あるいは心理的精神的虐待を与える者からは一般的には避ける、あるいは逃げるというのが当然かと思います。しかし虐待を受けている幼い子どもは経済的にも精神面においても絶対的な弱者であるため親にどうしても頼わざるをえなく、簡単に逃げるというわけにはいきません。

そのため虐待されるのは嫌なのに立場上逃げるわけにも行かず、密閉された空間(家)であるがゆえに彼らは逃げ場のない状況の中それでも必死に堪えて(一緒)に生きていこうとするのです。そのため、その地獄のような苦しみを少しでも和らげようとするために、幼い子どもはその“心(脳)”を閉ざし凍てつかせ、感覚そのものを麻痺させ、さらには自分自身のなかに自分以外の別人格を作り出し、虐待を受けいている間の記憶を消してしまうという特殊な脳構造(脳機能障害)を自ら作り出してしまうのです。


つまりはこういった過酷な環境が多大に影響し、彼ら、または彼女らの脳に非常に重大な(修復不可能な)障害を与えてしまっているのです。



中でも深刻なものとして家庭内レイプがあります。



娘に暴行4年の父、「鬼畜」と懲役12年…札幌地裁

4年近くにわたり、実の娘を繰り返し暴行したとして、強姦や準強姦などの罪に問われた北海道日高地方の無職男(49)に対する判決が7日、札幌地裁であった。井口実裁判長は「鬼畜の所業。厳罰をもってのぞむほかない」として、懲役12年(求刑・懲役13年)を言い渡した。
判決などによると、男は、長女が9歳のころからわいせつな行為を始め、暴力を恐れて長女が抵抗できないことにつけ込み、今年3月までに、少なくとも4回乱暴した。長女が3月に家出し、父親を警察に告訴したことから発覚。検察側は、02年7月以降、男が2、3日おきに暴行を繰り返していたと指摘した。
井口裁判長は、「1人で耐えるしかなかった苦痛と絶望は想像を絶する。(憎しみから) 父の死刑を望む姿は哀れである」と述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061107-00000304-yom-soci




いわゆる近親姦です。通常のレイプと大きく違う点は、被害者は子どもでありその虐待相手が立場上圧倒的な強者である実の親なのだということです。通常の児童虐待に対してこのレイプを伴った近親強姦とも言うべきこの行為は、さらに破滅的な障害を子どもの脳に与えると考えられております。
現実として、
凶悪犯罪者には幼少時、母親や姉などから近親(強)姦を受けていたという事実がかなり多くあるようです。(あの宮崎勤も父親から性的虐待を受けていた可能性が示唆されています)

福島 章
殺人という病―人格障害・脳・鑑定




こういった事実は、通常の虐待とは違って密室で行われているために一般的に表面化しにくく、被害者の側が言い出さないために事実そのものがディスクローズしにくいということが問題をさらに大きくしているように思います。


このような卑劣な犯罪を未然に防ぐ、あるいは継続的に親などから暴行を受けている児童の心の傷をそれ以上に広げないためには、やはり周囲の大人たちの役割が重要になると思います。というよりそれしかないような気もします。


とかくこいうった猥雑極まりない非常識かつ卑劣な親は、その子どもに対して徹底した教条主義を強いていることでしょう。そのため攻め立てられる側のこどもは、まず自分が悪いんだというふうに勘違いしています。こういった状況のとき周囲の大人がすべき大事なこととして、例えばその子どもに対して“君は悪くないんだよ”という感じの接し方が非常に重要かと思います。それはその子にとってたった一度でもいいと思います。そういったたった一度の経験がつらい環境の中で耐え抜いてきた児童のこころのなかに強烈に印象付けられることでしょう。そして、こういった周囲の大人の対応が将来、その子の凍てついたこころをやがて溶かすきっかけになるファンダメンタル(基礎的諸条件)のようなものを作り出すと思います。


周囲の人間と相談し合い、行動を起こし場合によっては警察などその他機関に連絡して物理的な対処をすることも必要です。要は子どもに対する暴力は、例えそれが実の親だったとしても犯罪なのだということ、そして子どもに対する暴力は決して許さないという認識が重要なのだと思います。