Harris Tweed
旧くから英国ではカジュアルなテーラードジャケットを称して“スポーツジャケット”と呼んでいる。
その最たる代表格が「ツィードジャケット」なんだ♪
ツィードは本来、スコットランドのボーダー地方で産出されるナチュラルダイの羊毛を手紡ぎし、織られたモノを指していた。
当初はTWIL(ツイル)という綾織りで織られたモノで、産地のボーダー地方では“TWEEL”と綴った。
コレを当時の輸出台帳に誤って“TWEED”と綴り「ツィード」になったという説、またこの地方に流れる“ツィード河”が語源という2つの説があるんだよ。
1800年代初頭、スコティッシュたちはこの生地の原型を用いて漁や農作業のためにジャケットを織り、寒冷期に作業着として着用していた。
大地をイメージし、刈り取った羊毛を草木で染めツィードを織り上げ、スコットランドを代表するヒースやヘザーの織り成す荒野の色をそのまま生地に表現しているんだ。
そしてスコットランドで作られるツィードのなかでも最もその伝統を受け継いでいるのが「ハリスツィード」というワケ。
ヘブリディーズ諸島最大の町ストーノウェイを中心に作られているハリスツィードだが、その品質を管理するハリスツィード協会は1909年に設立され、現在まで厳しいチェックの下でその伝統は守り続けられている。
1980年にハリス島の大地主ダンモア伯爵夫人が他の貴族に紹介したコトによって価値が高まり、初期の南極探検家や登山家たちにも愛用されてきた。
北部エリアの厳しい冬のために自給していたジャケットが、貴族階級の釣り、乗馬、ハンティング、冒険などに着用する最適なスポーツジャケット(あるいはカントリージャケット)として活用されたワケだ。
1960年代に人気はピークを迎え、'70年代以降は生産が落ち込み'80年代、'90年代は苦悩が続く。
とりわけ1970年代以前のハリスツィードは生地も厚くしっかりしていると言われているんだよね。
1993年、ハリスツィード条例が英国議会を通過、技術や製品が国際的な保護下に置かれ、コレによってその伝統は死なずに済んだんだ。
現在は機械化が進んでいるが、糸作りから織りまでの伝統的な作業の流れは昔と変わらない。
厳しい自然条件から身を守るために強く打ち込まれた男性的な生地は究極にドワイルドな迷彩生地と呼べる、ソレがハリスツィードなんだよ☆
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