Sitar
1965年に発表されたビートルズの「ノルウェーの森」、そして1966年のローリング・ストーンズ「黒く塗れ(Paint It, Black)」と、この頃のビッグな二つのバンドに頻繁に使われだした楽器がシタール。
9本の弦、稼動可能なフレット、下部の振動弦が備わったインドの伝統的な弦楽器なんだ。
旋律を奏でながら同時にリズムを刻むという独特の演奏スタイルで、共鳴した振動弦により豊かな広がりを醸し出す音色。
素晴らしく美しい、実にインドらしい音なんだ(笑)
1965年に映画「ヘルプ」の撮影中、レストランでインド人の楽団が演奏するシタールと出合ったジョージ・ハリスン。
「変な音がするな」と思いながらもその音色に惹かれたジョージは、シタールを手に入れ独学で練習し、その後のビートルズの楽曲に取り入れていった。
その頃、友人であったストーンズのブライアン・ジョーンズが彼の家に遊びに行った時に、ブライアンがジョージのシタールを試しに弾き始めた。
どんな楽器でもすぐにマスターしてしまうブライアンは、シタールもまたその場で弾きこなしてしまい、ジョージを驚かせたそうだ。
そうして、ストーンズの次のシングル「Paint It, Black」や「Mother's Little Helper」で取れ入れられたって訳なんだ♪
当時のTV放送でシタールを演奏している姿のカッコいい事といったら♪
インド楽器だけに、メンバーの中一人あぐらでシタールを抱えてさ^^
一方、ジョージ・ハリスンは1966年9月にインドに渡り、ヒンドゥー教の聖地バラナシでシタールの名手"ラヴィ・シャンカル"にレッスンを受けたんだ。
ラヴィはなんと、あのノラ・ジョーンズの父親だったりする。
彼は以前ジョージに始めて会った時に、シタールの独学は愚行、インド音楽の"言葉"にすんなり溶け込む為にインドで生活のリズムを肌で感じるべき、と助言していたんだよね。
その言葉に素直に従ったジョージは妻のパティ・ボイドと共に5週間インドに滞在し、レッスンと共にカシミールでハウスボートに宿泊したり、バラナシで宗教的な祭りに参加したりと、インドをはじめ東洋思想を生で体験したって訳だ。
この旅の成果は67年の名盤「Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band」に収録された、ジョージの最高傑作のひとつと言われる「Within You Without You」で聴く事ができる。
その後、ジョージはメンバーを誘ってインド・マハリシ事件へと発展していくんだけどね(笑)
60年代中期~後期にかけての音楽シーンの転換期に、ギタリスト、そしてミュージシャン達を魅了したエキゾチックで新鮮なその"雰囲気"
シタールが奏でるドワイルドな音色には、そんな不思議な魅力があるんだよね♪
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