DAIQUIRI -Hemingway-
かの文豪アーネスト・ヘミングウェイは晩年の22年間をキューバで過ごした。
そのヘミングウェイがこの地で愛したカクテルがダイキリ。
夕方になると小説の執筆を止め、ハバナにある「ラ・フロリディータ」というバーに通いカウンターの奥の席でこのカクテルを飲んでいた。
ダイキリとしては、キューバ産のラム酒を使いシェイクしたショート・カクテルとしてお馴染みだよね?
ダイキリとはキュ-バ南西部のサンチャゴ・ク-バにある鉱山の名前。
1896年に、そこの炎天下で働く鉱山技師達が現地で手軽に手に入るラムとライム、そして砂糖を使って作ったのが発祥なんだ。
ライムの酸味がラムの中でサッパリと広がり、実に爽やかな飲み口が最高のカクテル。
ホワイト・ラム45mlにライム・ジュース15mlとガムシロップ1tspをシェイカーに入れてミックスし、カクテルグラスに注ぐ。
シンプルであるがゆえに細かい部分で味が決まってしまい、なかなか最高のダイキリを作るのは難しい奥の深いカクテルなんだ。
一口にライムといっても「フレッシュライムでなきゃ」とか「甘味のついたライム・ジュースの方が本格」だとか、バーテンダーのこだわりが強いほど意見が分かれる。
日本の酒場・バーにおいてはこのショート・スタイルが一般的だが、やはり南国ではフローズン・スタイルがピッタリはまる。
フローズンにする事でガムシロップを増やし飲みやすくして飲むフローズン・ダイキリ。
ストロベリーやキウイ、バナナ、マンゴーを入れたフローズン・ダイキリも人気だ。
ところが、ヘミングウェイが飲んでいたダイキリ、「The Hemingway Cookbook」によると
ホワイト・ラム110ml、ライム2個分、グレープフルーツ1/2個分、マラスキーノ6滴。
砂糖抜き。
原料だけでも300ml、さらに氷を入れるのだから500mlにもなる・・・。
しかもヘミングウェイは毎日このダイキリを1日12杯は飲んだという。
ラム110mlを12杯・・・、ボトル2本を空けていた事になるよね。
さすが世界の酒豪、じゃないや文豪ヘミングウェイ(笑)
どんな味なんだ、かなりドライじゃないの?って前にこのレシピで作ったことがあるんだけど、これがよりフレッシュな感じでとても美味い♪
グレープフルーツがいいポイントになって、ドワイルドなダイキリに仕上がっているんだ。
さすがにグルメでも知られているヘミングウェイ・オリジナル。
何でもこのダイキリを飲んでいた頃は糖尿病になっていて、甘いものがダメだったという。
それでも大好きなカクテルが飲みたい一心で「ラ・フロリディータ」のマスターと試行錯誤を繰り返し、このレシピに辿り着いたのだそうだ。
ここハバナの「ラ・フロリディータ」では、ヘミングウェイが毎日座っていたカウンターの奥の席はロープで囲まれた予約席であったが、今では等身大のヘミングウェイ像が陣取っている。
そしてオリジナル・ダイキリも「パパ・ヘミングウェイ」の名でメニューに載っているんだ。
フローズンというとやっぱり南国で味わいたいが、この冬クリスマス・パーティーなんかで飲んでみるのも粋じゃないかな?
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