TROUSERS,MEN'S COTTON
戦争という過酷が生んだミリタリーウェアも、現在ではそのミリタリーのもつ頑強かつ機能的なスタイルがファッションとして受け入れられている。
世界一厳しいと言われるアメリカ軍の仕様書、いわゆる“ミルスペック"その全ての規準は民間品のモノとは大きく異なり、軍用ルールのもとにタフな形状や機能を有しているんだ。
1950年代、アメリカ空軍のパイロットたちが穿いていたユティリティ・トラウザース“MIL-T-4335-C"を紹介しよう。
MA-1の下などに合わせて穿かれてたフライトパンツだ。
カラーは1957年から短期間採用されていた“セージグリーン"シルバーグレーに見えるその色合いが、なんともクールでイイ。
シンプルだが、なにしろ太いシルエットが特徴的で、太股部分で40cm近くあるズン胴型だ。
そのディテールだからこそドワイルドなインパクトがあり、ちょっとその辺にはないカッコよさがある。
9ozある厚手のコットンは、50年の時を過ごしてきたのにほとんど無傷だ。
前後のポケットの他、両ヒザ横部分にツールポケットが付く。この6ポケットっていうのが実戦に於いて大切なライフラインへと繋がったことだろう。
ウエストは“SCOVILL社製"のドットボタンによりサイズのアジャストが利く。
フロントはグリーンの尿素ボタンによるボタンフライ、時代を感じさせるポイントだよな。
ラフ&ドワイルドにキメるコーディネートにはもってこいのパンツなんだ。
その昔、兵士たちが戦う場所は、いつも過酷な状況下にあったはずだ。
そんな勇者と共に戦地へと向かったミリタリーウェアたち。
決してでしゃばらないが力強く、どこか温かな魅力に溢れている。
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