少食のくせに食べるということの歴史話が大好きだ。

今もユーチューブを聞いていた。

紅生姜の天ぷらは大阪の食べ物?と知った。

初めて見たのは10年前位だろうか?


車の運転も細いわけのわからない道も好きだ。

あの日も考えなしの私はグングン進んだ。

道は細くなり竹やぶとなった。

バックで引き返すしかない。


そんなとき手打ちうどん屋を見つけた。

空き地のような駐車場でUターンが出来る。

私はUターンするよりうどんが食べたかった。

その店で人生初の紅生姜の天ぷらを見た。

ステンレスバットに山ずみされた紅生姜の天ぷらは冷たい手打ちうどんと最高の相性だった。

トトロの森のハイキングの人々だろうか?

素朴な作りの店は活気があった。

そこは狭山丘陵である。

だから私は今まで紅生姜の天ぷらは武蔵野の郷土食だと信じていた。

あの頃はよく食べに行った。

母が近くの病院に入院していたし運転もしていたから。


懐かしく思い出すが歩いて行くことは私には無理だ。

紅生姜色に煌めく美味しく美しい思い出として私の中に記憶しておこう。