死に直面したからこそ、

初めて生と死に向き合った。


人は皆、死に向かって生きている。

遅かれ早かれ、平等に死は訪れる。


それは、寿命を真っ当した数十年後かもしれないし、明日かもしれない。


みんな当たり前のように、明日も1年後も10年後も生きていると思って呑気に日々を過ごしている。

私もその1人だった。


目の前のつまらない仕事、人間関係の愚痴、

たまに遊んで、落ち込んだり笑ったり、なんとなく過ぎていく日々。


健康な体があり、食事ができて、睡眠がとれて

明日が来る。


それらは決して当たり前のことではないと

思い知らされることになった。


大病を患い、突然余命半年を宣告されるかもしれない。ガンや事故で体の一部や臓器を失うかもしれない。難病になり、車椅子や寝たきりの体になるかもしれない。


自分のように、体も精神も壊れ、自ら命を絶つかもしれない。


どんなに若くてどんなに立派な人で、夢も希望もある人でも、神様は残酷で突然死を突きつけるのだ。


死を目の前にして思ったことは、

やり残したことはないか?だった。


余命半年です、と宣告されたとして

悔いなく死ねるかと言われたらYESと言えない。

運良く生き延び、老衰して死を迎える時、

この人生で良かったと心から思えるだろうかと。


まだ見たい景色もやりたいこともある。

一度きりの人生なのに、何も達成できないまま

普通に暮らして、気持ちよく死ねるのか?


普通の体は失った。

でも、まだ生きている。


手足も動くし、脳も働いている。

整形したことは後悔しかないけれど、

それ以外のことは後悔のない人生にしようと決めた。


言い訳と愚痴ばかりの人生を終わりにしようと。

そして、いつかやろうと思っていることは今やろうと決めた。

いつかが来る保証はないから。


人と比べるのではなく、自分の中の物差しで

「良い人生だった」と最期に笑えるように

1日1日を過ごしていこう。


何を失っても、どんな姿形であっても

私が私であるならば

まだ人生は終わっていない。



#生き方 #死 #自殺