前回の記事 【1】始まりの日 【2】リンガ・フランカ
結局クリスマスをのんびり家で過ごした後も、熱が上がったり下がったり。
風邪症状も大してなく原因不明。
ま、仕方ない。少し休みなさーい!っていう身体からのサインと思って、とことんのんびりしよう。
こうなったら英語のクラスも全部サボり!
それにしても、仕事の心配をせずに心と身体の欲するままに休めるというのは、なんと幸せなことか…❤
同じく病み上がりの相方は、つか~れた顔をして今日も出勤。
働いてくれる相方に感謝しなければ。
コロンビアの彼女たちとの大イベントは、仲良くなり始めてすぐに訪れた。
初めてコロンビア料理を食べに連れて行ってもらった時のこと。
その時に食べたコロンビアのポピュラーなランチプレート。
そこにちょこんと乗っかっていた1枚の白いパンのような物体。

これこそが、南米で頻繁に食べられている国民食「アレパ」である。
アレパとは、すり潰したトウモロコシから作る、コロンビアやベネズエラの伝統的な薄焼きパンである。直径や厚み、調理法は地域によって異なる。
柔らかくなるまで茹でた乾燥トウモロコシを挽いて作った生地を薄い円形に伸ばし、両面を焼くか油で揚げて作る。中にチーズ、鶏卵、肉などを詰めることもあり、砂糖とアニスを加えた甘いアレパもある。水を加えるだけで生地ができるアレパ用のコーンミールも製造されている。アレパは主に朝食や間食として食べられる。(Wikipediaより)
彼女たちは、「焼き立てはもっともっと美味しいのよ!」と声を揃え、「ならばうちで作って食べましょう!」という流れになったのだ。
この気持ち、わたしたちも日常でよく経験する。
自分の郷土料理、わたしなら例えば大好きな秋田の「きりたんぽ鍋」。東京のその辺の居酒屋などできりたんぽ鍋がぽんとメニューに載っていると、「ほんとのきりたんぽはこういうんじゃなーい!! こんなの食べて、へ~、きりたんぽってこんなもんか~、なんて思われたらイヤ~~~!!」とついつい叫びたくなってしまう。
彼女たちもそんな気持ちだったのかしら? あれよあれよという間に話が進み、翌週のランチ会が決定していた。
そこでわたしはハタと気が付いた。わたしは一体何を持って行けばいいの~~~???
今なら普通に「何を持って行ったらいい?」ってきけるのだろうが、この時は異常に緊張していたのでそんな単純なことすら思い浮かばなかった。
だって、わたしにとって初めてのお呼ばれ!! 日本人以外の人の家にお邪魔するのは人生で初めてなのである!! 大げさでなく本気で、ついにこの日が来てしまった~~~(><)と、不安と緊張とちょっぴりの期待にすっかり舞い上がってしまっていた。
今思うとかわいくって笑えるが、この時は実に真剣に、丸々1週間来る日も来る日も手土産について考え続けたのである。
「やっぱ無難にスーパーで売ってるデザートかなぁ」
「でも国の食べ物の話で盛り上がったんだから、ここは何か日本の食べ物を持って行くべきかなぁ」
「でも、和菓子とかはやめた方が無難って、何見ても書いてあるしなー」
「だったら、日本のご飯かなぁ」
「みんなが食べられそうな日本のご飯って何かなー」
「好き嫌いとかもまだよくわかんないしなー」
「ある程度見た目も華やかな方がいいよなー」
前夜までうだうだと悩んだ末、結局こんなメニューになった。
(既製品に頼り過ぎ!というのは見逃してください!! 当日朝に失敗なく作るためには、これがわたしの精一杯!)

たしか生の魚は食べれないって1人が言ってたから、かわりに蒸しエビにして。
刻みのりと錦糸卵とエビは、別に持って行って向こうで飾り付けしようかな。
しょうがは苦手な可能性もあるから、唐揚げはしょうが抜きの味付けにしよう。

あとは、オーガニックのアップルジュースもおまけに付けて。
手ぬぐいと同様、渡米を機にすっかりはまってしまった風呂敷、に包んで。
完成! いざ出発!!

さて、お宅に到着して、いよいよみんなでランチの準備。
3人にプラスしてほかのお友だち2人も参加。そしてわたし。きゃっきゃ言いながら台所は大賑わい。
コロンビアの人たちは、小さいころからみ~~~んないつも踊っているらしい。コロンビア音楽がかかると、もう踊らずにはいられない! 料理をしながらもつい手足が動き出す!

彼女たちが作ってくれたのは、スープで炊いたご飯と、野菜たっぷりお肉ごろごろのスープ、そしてプランテインを揚げたもの。

プランテインは、見た目は青くて大きいバナナ。 皮がとっても厚くって繊維も栄養もたっぷりな南米の野菜。 成熟度(色)によってどんどん甘さが増してくるらしい。
これに包丁で切り込みを入れて、手のひら全体を使ってガバッと皮をむく。

で、身を数センチの大きさにぶつ切りし、それをまな板などの下に置いて、全体重をかけてぐしゃっとつぶす。それを揚げたのが、さきほどの写真。

このページ に、プランテインとバナナの違いが詳しく書いてあります^^
みんなで手をつないで食前のお祈り。感謝していただきまーす!

「これは何でできているの?」「この上にかける黒いのは何?」「中に入っているこの具はなに?」聞かれる度にあたふたしながら身振り手振りで説明。
コロンビアのご飯もスープも揚げたてのプランテインも、とってもとっても美味しかった!!!
この日、結局アレパは作らなかった。
たぶんわたしが持っていった分で食事の量が多くなってしまったから。
ごめんなさーい。
そうだよなぁ、いろいろ考えて準備してくれていたんだから、やっぱり「何を持って行ったらいいの?」「ご飯もの持って行っても大丈夫?」って聞くべきだったよなぁ。
そんなのアメリカとかコロンビアとか関係なく、日本でだって普通のことなのに。
どうやらちょっと気負いすぎてしまったみたい。失敗失敗。
そんなこんなで、ちょっと申し訳ない気持ちを抱きつつ、でもそれ以上にとってもとっても楽しい楽しいランチ会は終了。

たくさんの感謝の気持ちをこめて全員にお礼状を書いた。ちょっぴり日本っぽく、かつ彼女たちのイメージに合わせてカラフルに。

相手に自分の気持ちを伝えることがとても重要な英語圏やヨーロッパはカードの習慣が盛ん。
とにかくいろんな種類のカードがある中で、一番大切な私信はクリスマスカードとお礼状!(らしい)
プレゼントをもらった時やお世話になった時はもちろん、パーティーに招待された時やはたまた旅先でステキな出会いをした時などなど。
「英語圏では、一度お礼状を出したら、次に会った時にも繰り返しお礼を言う習慣はありません。何度も言わないお礼だけに、お礼状はとても重要なのです。」(「英語の手紙とカードの書き方」(新星出版社)より)
お礼状の大事なアメリカには、「Thank You Card」なるものがた~くさん箱で売られている。
例えばこんな感じ。中身は、いろいろ書いてあったり真っ白だったり様々。

わたしは元々ちょっとした時にでもカードを添えるのが大好きなので、アメリカのこの文化はとても気に入っているし、ステキだなぁと思う。
ただそのあたりがコロンビアでも同じなのかは正直さ~っぱりわからないのだけれど…
【4】体験することに意味あり! へ つづく