翌朝、目を覚ますと、なんと外は真っ白。

せっかくの初登頂が、これでいいのか!? 悲しすぎ!!!

悩んだ末、晴れるのを待つことに決める。イコール、本日停滞。

立山行きを諦めた時点で、行程には余裕ができていた。
ならばそれを使わない手はない。

しかも、大好きな肩で、ステキな山荘で、丸1日のんびりするなんて、なんかものすごい贅沢じゃないか♪
ちょっと疲れていたしね。休憩は大切。

そうと決まったら、晴れるまでの過ごし方を考える。


まずは、恒例の手紙書き♪
山荘の喫茶室で、コーヒーとパンを何度も頼み、誰もいないのをいいことにすっかり居座り、自分の時間を過ごす。
こんな大きい山荘だからポストがあるだろうと勝手に想像し、ここぞとばかりに書きまくる。
結局ポストはなく、大量の手紙を下界まで持って歩くことになるとは。


幸い、それ以上天気が崩れることはなく、徐々に霧が晴れて来た。
青空も見え始めている。待った甲斐があったというもの。
イメージ 1 


いざ!!!

一歩一歩、足下を確認しながら登る。

足場が十分に整備されているとは言え、こんな風に三点確保しながら岩場を登り続けるのは初めての経験。

緊張と高揚感が入り混じる。

さすがに初めて登るこの状況でカメラを取り出す余裕はなかった。

一歩、一歩。

ついに登頂!!! ☆\(^O^)/☆
イメージ 2 


初めて北アルプスを訪れ、遠くその姿を見た時からずっと憧れていた槍ヶ岳。

山を始めた頃は、まさか自分がここに立てるなんて思ってもみなかった。

前年は、目前にして悪天候のため下山。⇒【18】決断 ~ 北アルプス縦走 07年夏 ~

感慨深い登頂である。

山荘を見下ろすと、赤い屋根が小さく見える。
こんなに登ってきたんだなぁ、と思うと不思議な気すらする。
イメージ 3 


イメージ 4 
穂先で腰を下ろし、のんびりしていて、気が付いたことがある。
登ってくる人登ってくる人、みんな笑顔なのである。
最後のハシゴを登り切ったとたん、誰もが相好を崩す。
「30年越しの念願を果たしたわ!」という声もきこえる。
穂先は、それぞれが想いをかみしめる場所なのかもしれない。


最高の展望、とはいかないが、時々雲が晴れて遠くの景色も見える。
気持ちのいい風を感じながら、見知らぬ人たちと幸せな空気を共有する。
イメージ 5 

自分が登れたという喜びと、そこにいるという幸せな気持ちだけですっかり満足したわたしは、どうやら山頂からの景色はほとんど撮っていなかったらしい。残念。




無事に帰還し、今回の最大の目的は達成!!!

もう次に向かう時間はないので、槍の肩であと1泊。

散歩がてら、のんびり大喰岳を往復する。

わりと急な斜面で、数メートル先は真っ白。若干心細い雰囲気だが、途中には高山植物がいっぱい。
イメージ 6 

イメージ 7 ミヤマオダマキ

イメージ 8 チシマギキョウ

イメージ 9 イワツメクサ



雷鳥の親子にも出会え、のんびり散歩を満喫する。



大喰岳から見る槍は、今まで見てきたそれよりスッとしてかっこいい。
晴れた写真は撮れなかったけど、いつまでも眺めていたくなる感じ。
イメージ 11 
 


さぁ、身体もすっかり休まったところで、明日からまたがんばって歩こう。
ゴールまでは、まだまだ長い道のりだ。






【おまけ】white color
イメージ 10