さて、バテバテの相方を置いてさっさと双六のテント場に到着したわたしは、すぐにテント設営の受付をすませる。
そして、追いついた相方とまずはテント設営。

気を抜くとあっという間に吹き飛んでしまうテントと格闘し、中に転がり込んだ頃には、あたりはすっかり暗くなっていた。

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長い長い道のりをほとんど休みなしで歩き続けてきたから、ほんとはとっても疲れているはず。
でも、ここでゴロゴロするわけにはいかない。今回最大(!?)の目標であるB氏との対面を果たさねば♪

顔も名前もわからない。事前にきいていた、服装とザックとテントだけが頼り。
学生さんたちと来ているときいていたので、その引率者らしき人を探す。
が、だんだん、みんながみんなB氏に見えてくる(笑)

今度はそれらしきテントの前で何度か名前を呼びかける。が、返事はない。
このテントじゃないのかなぁ・・・

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就寝時間がせまっていることもあり、大声を出すことがためらわれ、思い切ってテントをコンコンしてみようかと提案すが、相方に速攻止められる。

学生さんの方で一緒に呑んでるのかも!と、今度はテント場でイチバン大きいテントに近寄ってみる。
中からはにぎやかな声。

やめようよーという相方の制止を振り切り、ここまでがんばったのにあきらめてたまるかと、勇気を出して外から呼びかけてみる。

「すみませ~ん。B氏はいらっしゃいますか~。」

「いませんよー。」即答。撃沈。


もう一度、先ほどのテントの前まで戻る。
会いたい気持ちと、「山における常識的な行動」との狭間で、小心者のわたしたちはひたすら葛藤。

結局、泣く泣く自分のテントに戻る。


ちなみに、そのB氏のテントは、なんとわたしたちのすぐ隣、なのである。あきらめきれるはずがない。

残念だなぁ・・・。会いたかったなぁ・・・。

ラジオの台風情報をきいて相方と明日の相談をしながら、わたしは叶わなかった「待ち合わせ」がどうしても頭から離れなかった。




翌朝。

半分下山を考えていたわたしたちは、まわりの準備する物音をききながらシュラフにくるまって温々としていた。
日の出直前、やっとのことでテントから抜け出し、朝陽を撮りに小屋前の展望場所に向かう。



D100で。

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IXY DIGITAL400で。

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怪しげな空が、雲が、これからの天気を暗示しているかのよう。

まわりが下山を決めているのをきき、わたしたちの決断も間違っていないと自分に言い聞かせる。


夏休みはあと3日も残っている。
こんな縦走、来年もできるかどうかなんてわからないのに。
槍を目指してずっと歩いてきたのに。

悔しい気持ちはぬぐいきれない。

でも、仕事をしている身としては、山で停滞を余儀なくされて帰れなくなっては困るのだ。
下山できなくなったら仕事が・・・とそればかりを考えているわたしの横で、相方はもっと複雑な思いだったらしい。
男の人って大変だ(笑)




まわりの人たちが出発し始める。

槍に行く人、笠ケ岳に行く人、双六岳に行く人、そして下山する人。
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なかなか最終決定が下せない未練たらたらのわたしたちをあざ笑うかのように、生暖かい風が吹き抜ける。
まるで人生の岐路に立たされたかのような錯覚。
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いろいろ言い訳をしながら、無理矢理自分を納得させ、イメージ 10 へ向かうことを決断する。


下山を決めたからには、さてのんびり腹ごしらえ。と言うより、やけ食い?? カレーにおでんに牛丼。
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お腹がいっぱいになったところで、テントに戻り、撤収。

今夜も双六に泊まると言っていたB氏の(ものと思われる)テントはもちろん既に空。
すぐそばまで来ていたことをせめて伝えたくて、テントに荷札をくくりつける。
荷札には「たと」の一言。これなら万が一違う人のテントだったとしても、ま、なんとか(笑)



双六岳を振り返りながら、テント場を後にする。
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夏休みの景色、見納め。
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これで、わたしたちの夏休みも終わってしまう・・・。さみしいなぁ。
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出発まであと1週間。
あと3記事くらいかなぁ・・・
終わらせるぞ!!!