1か月ぶりに相方と休みが合い、温泉に出かけることにする。
仕事から帰って来たらすぐ出発。
行き先は前日に相方が決めてくれているはず。
相方「行き先決めたよ」 わたし 「どこどこ~? ♪♪」 相方 「内緒~」 わたし 「内緒、って・・・。西? 東?」 相方 「ちょっと遠いかな~。雪が降ってるかもね~」 わたし 「ってことは、東北?」 相方 「さぁ~。よく知ってるとこだと思うよ~」 わたし 「靴は? ザックいるの?」 相方 「外はほとんど歩かないよ、温泉街を撮るんだから。」
温泉街を撮る・・・
よく知ってるとこ・・・
・・・
・・・
・・・
あ・・・!
ひらめいてしまった!
天から声が降りてきた・・・
しかもピンポイントで!
ひらめいてしまった!
天から声が降りてきた・・・
しかもピンポイントで!
わたし「山形? 銀山温泉??」 相方「さ~どうでしょ~」
相変わらず、のらりくらりとかわされる。
行き先によって、服装も変わるし、持ち物だって変わるんだから。
女の子ってもんが全くわかってない。
連れて行きたいカメラだって違うかもしれないでしょ!
文句はいっぱいあるけど、でも、ま、ここはせっかくだから、行き先のわからない旅を楽しんじゃうことにする。
新幹線に乗ること3時間ちょっと。
雪の大石田に到着。
お迎えのスタッフが持つ旗は、そう「銀山温泉」!
我ながらすごい直感だ☆☆
今回の宿、能登屋。
なかなか予約の取れない宿らしい。前日に電話して泊まれるとは、なんたる幸運。
温泉街が夜の帷につつまれる頃、ガス灯が静かに灯る。
容赦なく吹き付ける風と雪。

冷えた手に息をかけながら、ガス灯を見上げてシャッターを切る。

視線を戻すと、今度は水に映る灯の明るさに、思わず目を奪われる。
さきほどまでの大雪が嘘のよう。

風もやみ、優しく温かい灯が街を照らす。
この温泉街の雰囲気に、ガス灯があまりに似合っているからだろうか。
なぜか、心惹かれ、そして癒される。
翌朝。

雪の舞う光の銀山温泉もステキだったけど、青空が見えるこの街も好きだなぁ、なんて、心が満たされて帰路につく。
忙しい毎日だけど、銀山温泉はほんのひととき、日常を忘れさせてくれた。
それが、「大正ロマン」ってことなのかな、なんて、数日前のおだやかな時間に思いを馳せる。