13 秋元康登場! | 散り急ぐ桜の花びらたち~The story of AKB.Keyaki.Nogizaka

散り急ぐ桜の花びらたち~The story of AKB.Keyaki.Nogizaka

小説家を目指しています。ゆいぱる推し 京都地元大好き 鴨川のせせらぎと清水寺の鐘の音の聞こえるところに住んでいます。


横浜アリーナのエントランスホールに鳴り響く
ヘビーローテーションの着信音
有働留美の手がiphoneに伸びる

「もしもし 」

「... 」

「もし もし」

「... ..」

「 ダメ! 切らないで! 」

「いいんですよ 私は 今ここで起こっていることを
記事にしても.。 いいんですね、秋元先生 」

電話の向こうで微かに聞こえる人の声
じっと待つ有働留美 胸の鼓動がiphoneに伝わる


「誰なんだよ 君は 」

耳に刺さるように響く秋元の声

「有働です!日刊スポーツAKB担当 23歳 京都大学出身の
有働留美です! 」

「... 」

「お、お会い出来ませんか あの~怪しいもんではないです
えっと~敵意もないです ただ その お話を..」

" 何言ってるんだ、落ち着け私! "
 大きく息を吸い込み呼吸を整える有働留美

「お願いします 秋元先生 お話をお聞きしたいだけなんです
記事に何かする気なんて全然ありません

日刊スポーツの記者ではなく、由依の、いや横山由依さんの
友としてお話を聞きたいだけなんです

何かこのまま行くととんでもない事に
成りそうな気がして... 」


「スターバックス..」不意に聞こえる秋元の声

「えっ!」

「新横浜のスターバックス。7時半まで居るから。」

「ハ、ハイ ありがとうございます!
すぐに、えっと、3分で行きます!」

脱兎の如く駆け出す有働留美
「 こんな日の為に毎日ジムに通ってんだよ、私しゃあ! 」

現在7時25分、間に合うのか!有働留美!

                    ~to be continue