
前回の記事で紹介した千吉グラスファイバー柄アッキス。
こちらはいつも使っている手斧。
見たとおり、ヘッドの形状が違う。
で、この違いで何が変わるのかというお話をしていこうと思う。
最大の違いは刃の厚み。
刃先からハンドルまでの厚みが、左の洋斧(アッキス)のほうが薄い。
真ん中と右の和斧(ヨキ)は首を守るために厚みを持たせて作られている。
その分アッキスのほうが木への食い込みが良く、克つなだらかに厚みを増していくので薪を割りやすい。
ヨキは本来薪割りより木の表面を削るハツリ作業向きの斧。
柄の先を持って叩き割ることもできるが、ネック部分を握って削る作業も出来る。
色々と使える反面薪割りにはそれなりのパワーが必要になる。
薪割りからフェザースティックまでというなら良いかもしれないが・・・
次に刃先の形状。
アッキスは丸く、ヨキはまっすぐ。
刃先が丸いほうが、薪割りの際に刃が食い込みやすい。
刃が薪に接触した瞬間、中央部分にヘッドの重量が集中する。
まっすぐだと面に力が分散してしまうので、より強い力で振り下ろす必要がある。
以上のことから、薪を割るならアッキスのほうが優れていると考えられる。
実際、和斧でも薪割り用とされるものはアッキスと同じ特徴がある。
ヘッドがハンドルを覆っていて、刃先が丸い。
やはり適所適役とするなら、焚き火の薪割りならアッキスのほうが良いという話。