深夜のブレスト → 1月16日のオープンミーティングに向けて | 岡直樹の天下泰平 ~図書館から街づくり~

岡直樹の天下泰平 ~図書館から街づくり~

サードプレイス理論に基づく交流空間を内包した街づくりで、新時代のライフスタイルと居場所づくりを!

 昨夜は11時スタートで深夜のミーティングを行いました。2013年と、残り8カ月の第9期の流れと目標を再確認し、その為の体制の強化、具体的な取り組みの優先順位付けなどについて明け方までのファミレスミーティングです。


 日中にできない事も事務所が無い事も悲しい限りなのですが、そんなことが気にならないほど充実したミーティングでした。2人での打合せで、その時に言われて気づいたのですが、情報ステーションの方針決定や行動計画って今までは僕が1人ですべて決めて、それをごくわずかな数名に伝えて手伝ってもらうという方法だったんですよね。


 今回、大枠は決まった状態で話はスタートしましたが、目標達成に向けたアクションはブレスト感覚で互いに出し合い、その中での選択と集中も共同して行うという、他所じゃあたり前にできる事がここでは一切やっていなかった、出来なかったのだなぁというのを改めて感じました。だからこそ、それがごく自然に発生したことに喜びを感じ、ついつい朝までコースに。

 さて、その中で最優先で取り組むべき事が4つ、出来るだけ早くやりたい事が20個ほど、来期以降で実現したい事が10個ほど上がりました。具体的な話はまた後日という事で、今回は全体に共通する今年1年間の方向性について少しだけご案内ができたらと思います。

 今までの情報ステーションは【フル・フラット戦略】を基軸に組織運営をしてきました。両立が可能かどうかは試してみないと分かりませんが、基本的にはこの精神を継承しつつ、【コミュニティ・グリッド戦略】と【地域ガバナンス戦略】を導入します。

 フル・フラット戦略とは、運営の基盤であるボランティア・メンバーに対し、序列や階層を一切付けずに、全員が横並びのフラットな関係を基本とする体制です。どんなに図書館が増えても、特定のリーダーや責任者は作りません。このデメリットは、指揮や連絡系統が無いので何か物事を進めようと思っても、きちんと情報を伝えるのが難しい点にあります。しかしそれ以上に、1人でも多くのボランティアの受け皿となる、という命題を持つ我々にとって、階層を作ることにより生まれる個人間の人間関係の悪化の方が由々しき課題であり、全員が同じ場所に立つという意識的なメリットの方が非常に大きいのです。

 コミュニティ・グリッド戦略は、中人数コミュニティを無数に作り、それらを有機的につなぐ事により、今まで以上に個々人の距離を近づけ、所属意識を高める方向性です。日に日に増えるボランティア・メンバーを、どこの図書館に所属するという大きな分け方から一歩進み、各図書館の中でのグループや図書館間を縦断してのグループなど、より自然と交流が持てるようなレイヤーを何枚も重ねていくようなイメージです。例えば、学生時代に部活やクラブ、サークルを掛け持ちするようなそんな感覚でしょうか。

 地域ガバナンス戦略は、活動の質を高め、健全な経営状況を維持するための取り組みです。県庁に行けば収支決算等の書類はだれでも閲覧できますし、情報ステーションのサイト上でも様々な情報を載せてきました。これらの質を格段に上げ、より多くの情報をディスクローズする共に、街づくり団体である情報ステーションのステークスホルダーはその町の全市民だという意識のもと、多くの意見を集め、インプットとアウトプットの質量ともに上げていこうという方針です。ボランティア・メンバーや利用者の方だけでなく、周辺に住むすべてのひとに図書館は我々みんなの物だという所有意識を持ってもらえるようなところを目指しています。

 この【コミュニティ・グリッド戦略】と【地域ガバナンス戦略】の象徴ともいえるのが、1月16日に初めて開催をするオープンミーティングです。誰もが自由に参加できる情報ステーションの経営戦略会議となる予定ですので、この機会に様々な形でコミットして頂けたらと思っています。

 ちょっとごちゃごちゃと長くなったので、続きはまた。こちらのブログをご覧の方がどの程度いるものか分かりませんが、もしご都合がつけばぜひオープンミーティングにご参加ください。



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 あっ、ちなみに、写真は本題とは何にも関係ないのですが、今年の初日の出を九十九里で見たときの写真です。浜辺で焚火にあたりながら、浜辺で演舞される和太鼓に心を打たれてました。