高校3年生になる時に、私立高から通信制に編入し、すぐにアルバイトを始めました。
当時、母は鬱っぽく(正確な診断は受けていない)、とても働きに出られる状態ではなかったため、高校を変えて私が働くことにしました。(@母子家庭)
親戚一同には、「あと一年なのにもったいない」などと責められ、当時は散々でしたがそれを振り切って働き始めました。
そこから30年。
子ども達が小さい時に、一時的に専業主婦になっていたけれど、ほとんどの時間を会社員として過ごしてきました。
私は私自身に対して「仕事をしていること=存在価値がある」と定義して生きてきました。
これは専業主婦がどうという話ではなく、あくまでも私が私に対してそのような見方をしていたということです。
ですから、専業主婦時代は仕事をしていない罪悪感でいっぱいだったし、お金を稼げていないことに負い目を感じていました。
何をしても、どれだけ働いてもいつもそこには不足感があり、「まだダメだ」と自分を追い込みつづけてきました。
その限界を迎えたのが40歳で、ある日まったく体が動かなくなり、仕事に行かなければならないのに行けないという日が出て、悩んだあげく、一度の転職ののちフリーランスになりました。
フリーランスになってからは、さらに稼がなければというプレッシャーも増え、仕事は楽しいものの不足感は消えませんでした。
働き方をどんなに変えても、私の中で「仕事=私の存在価値」という概念がある以上、不足感というのは消えないんですよね。
仕事が増えれば「役に立っている!」と嬉しくなり、仕事が減れば「私は社会に不必要な存在」と極端な思考に陥り、この波に私自身が振り回されていました。
今年に入ってから色々なことがあり、4月頃から私の中で「リスタート」というキーワードが浮かび上がってきた時に、この「仕事=私の存在価値」という概念を強く握りしめていたことに気づきました。
これが私を苦しめていたのだと。
仕事をしていようが、なんだろうが私であることに変わりはなく、価値というのはそんなことで変わりはしないのだ。
そう気づいた時に、少し鎖がほどけたような気がしました。
同時にフリーランスという働き方になぜこだわっているのかという疑問を紐解くと、
「なんかカッコいい」
「すごいと言われたい」
「成功しているように見られたい」
「1人で仕事をしているなんてカッコいい」
「自分で言いだしたことだから引けない」・・・などと、まぁまぁダサい理由が出てきました(笑)
あ~私はこんな定義を自分に課していたのか。だから辛かったのか。
本当は働き方なんて何でもよくて、家族も自分も心地よく暮らせたらいいし、そこに潤滑油としてお金と余暇があればいい。
仕事=私ではないし、1つの仕事に、収入も、やりがいも、得意も、好きも、役に立つも、全部を詰め込む必要なんてないんだ。
私の中にある重たい鎖は、こんな単純なことで出来ていて、誰かによって人生をコントロールされていたのではなく、自分でそうしていただけだった・・・というオチです。
いわゆる「手放した」ということですかね。
手放せば入ってくるそうなので、今後どうなるか期待したいものです。
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