「デザインを仕事にしたい」と考えた時、まずはデザインを学ぼうと考えますね。

 

 

その際に独学で学ぶか、スクールなどに通うか迷ったことはないでしょうか?

 

 

時間や費用、学べる内容などについては既にさまざまな方が記事として書かれていますので、ここでは42歳から独学でデザイナーとなった私の経験をお伝えしようと思います。

 

 

私がデザインの仕事に興味を持った当時は、いわゆるワーキングマザーとして仕事と家事、子育てをするごく普通の主婦でした。

 

 

自由になる時間やお金はありません。

 

 

 

その時点で「スクールに通う」という選択肢はほぼ無かったので、比較検討することもなく、ひとまず書店へ足を運び、初心者向けのデザインに関する書籍を購入しました。

 

 

デザイナーの仕事の種類も内容も全くわからず、ただ自分のできそうなことは印刷製品のデザインであるということを足掛かりに、少しずつ知識を身につけていったような感じです。

 

 

 

それこそネット印刷の仕組みや入稿ルールなどもわかりませんし、印刷に関する専門用語もわかりません。

 

 

とにかくわからないことにぶつかったら調べて、やってみてを繰り返しながら学んでいきました。

 

 

誰かに教えてもらえる環境、聞ける環境がないというのは、やはり時間がかかります。

 

 

 

聞けば秒で解決することを、ゼロから調べ、情報を精査し、内容を理解して自分のものにするところまで全て自力で行わなければならないからです。

 

 

 

独学のデメリットは体系立ててスピーディーに学べない、聞く人がいない、情報収集能力や精査する能力、読解力がものすごく求められる点です。

 

 

コストが抑えられて、自分のペースでできる反面、自分自身との戦いにもなります。

 

 

 

スクールの場合、時間をお金で買うという側面があります。学び+時間を買うわけですから、当然ながら高額にもなりますね。

 

 

ただ以下のような状況の場合、私はまずは独学からはじめても良いと思います。

 

 

・デザインの仕事を副業的な位置づけで考えている

・デザインが好きだけど、本業というより近しい人の役に立てれば良いと考えている

・今の仕事にプラスしてデザインの基礎知識があったらいいなと思っている

・子育て中で、自分に投資する時間やお金がない(捻出できなくはないが、家族の協力が得にくい、説得が必要、固定されたスケジュールは動きにくい)

 

・デザインを仕事にしたいけれど、本当にそれが自分に合っているのかわからない

 

・多少時間がかかっても、初期費用は抑えたい

 

 

「デザインを仕事にしたい」と言っても、一人一人環境や目的が違います。

 


一概に独学が良い、スクールが良いとは言えません。

 

 

 

子育て中でも非常に家族が協力的で、時間やお金に余裕があればスクールに通うこともできるでしょうし、独身でも残業や仕事上の付き合いが多い場合や、ケアが必要な家族を抱えている場合などは、例え費用を捻出できても時間が取れないこともあるでしょう。

 

 

今は通わなくてもオンラインで学ぶ方法が増えていますが、それはそれで時間を捻出したり、睡魔やサボりたい欲との戦いにもなります。


何を選択するか、何が合っているかは年齢や職種で区切れない時代になっていますよね。

 

 

デザインというジャンルの中で、自分自身がどの程度の理解レベルで、どのような仕事がしたいのかを考え、置かれている環境と照らし合わせて選択するのがベストだと思います。

 

 

もしも「デザインを仕事にして、フリーランスとして独立する!」と決断しているのであれば、スクールなどを利用するのも近道かと思います。

 

 

スクールの良さは、順を追って学べることや、講師に質問ができることです。一緒に学ぶ仲間と情報共有することもできます。


(ただ私は集団が苦手で、グループや仲間と学ぶことが逆にストレスになるタイプ。みんなの前で質問をしたり、講師を呼び止めたりするのも苦手。人と比較して落ち込むことも多々あるやっかいな気質なので(笑)、性格的にもスクールという選択肢はあまりありませんでした。)

 

 

 

独立すると決めているけれど、スクールには通えないというかつての私タイプの場合は、基礎知識は独学で十分学べますので知人やクラウドソーシングを利用してサッサと1件でも実績を作りましょう。

 

 

 

そして少し実績を積んだ段階で、必要だと感じたらおさらいの意味でスクールを検討しても良いと思います。

 

 

基礎知識と実践がある程度できていれば、自分に何が足りないか、どういった形式のスクールが良いのかが見えてきますので、時間も費用も最小限に抑えられます。

 

 

 

価値観はさまざま。

 

 

 

独学がダメ、スクールが良いなどの区切りではなく、それぞれの特徴やメリット、デメリットを踏まえつつ、なぜデザインを仕事にしたいのか、どんなデザイナーになりたいのか、どんな働き方をしたいのかに合わせて選択されると良いのではないでしょうか。

 

 

 

Youtubeでもお話しています



 

 

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𝑃𝑟𝑜𝑓𝑖𝑙𝑒
道源まどか/フリーランスデザイナー

2019年起業。事務員から独学でフリーランスのデザイナーに。

2023年上級SNSマネージャー取得。おもな仕事はInstagram運用代行、コンサルティング、デザイン制作。

独自の視点と観察力で、クライアントの個性を見抜き、カタチにして表現することが得意。「優しい雰囲気だけれどアドバイスが的確」と信頼も高い。

過去にガーデンデザインの営業・設計や、医療相談室での勤務経験があり、「丁寧に話を聴く姿勢」が、安心感と話しやすさがあると好評。

仕事、収入、家族時間の心地よいバランスを取りながらフリーランスとして活動中。

プライベートでは12歳年上の夫、17歳&14歳の姉妹、フクロモモンガ2匹と暮らす。1977年生まれ。札幌在住。

オフィスディーフロウ代表

 

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